なめ茸・山菜加工特集
「ご飯のお供」の定番として半世紀以上にわたって親しまれているなめ茸に、製造コストの上昇が重くのしかかっている。昨年秋ごろから上昇の勢いを見せていた原材料費、物流費、製造エネルギー費などは、2月から続くロシアのウクライナ侵攻以降、さらに加速。固形分60%の普及品タイプが80円前後で販売されることも珍しくない過剰ともいえる「値頃感」が価格転嫁を阻み、なめ茸を象徴するガラス製偏平瓶のごとく、製造各社の収益を押しつぶしている。
コロナ禍による“巣ごもり需要”で一時的に伸長したニーズは数ヵ月で反動減に転じ、2021年4月から22年3月の各社なめ茸カテゴリーの製造・販売実績も低調に推移した。もはや反動減とはいえない現在も負の流れを断ち切れない状況は、消費基盤の抜本的な弱体化を如実に示している格好だ。(長野支局長=西澤貴寛)
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◆なめ茸・山菜加工特集:価値の再構築急務 加速するコスト上昇、限界の廉価施策…
漬物・佃煮 特集 2022.06.29「ご飯のお供」の定番として半世紀以上にわたって親しまれているなめ茸に、製造コストの上昇が重くのしかかっている。昨年秋ごろから上昇の勢いを見せていた原材料費、物流費、製造エネルギー費などは、2月から続くロシアのウクライナ侵攻以降、さらに加速。固形分60…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:値上げ“最優先” 事業継続へ危機感
漬物・佃煮 特集 2022.06.29なめ茸市場でトップシェアを誇るテーブルランド(TBL)。6月から、なめ茸製品の価格を4~10%引き上げた。関連商品の売れ行きは低迷が続き、「販促活動やキャンペーンを行いたいが、製造原価の上昇に対する商品価格の値上げが最優先」(同社)。 TBLの対応…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:長野県なめ茸製造量 21年度は9.5%減76万ケース
漬物・佃煮 特集 2022.06.29●「反動減」から回復遠く なめ茸の主要メーカーは主原料であるエノキ茸の最大産地、長野県に集中し、これら各社が占めるカテゴリー市場のシェアは90%を超えている。 長野県缶詰協会がまとめた21年4月~22年3月期のなめ茸製品製造量(会員6社の実績合計…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:テーブルランド 価格改定に全力
漬物・佃煮 特集 2022.06.29トップメーカー、テーブルランドの22年3月期なめ茸売上げは、前年比7%減と苦戦。4月以降も前期を10%前後下回って推移し、「20年秋からの“巣ごもり反動減”が、いまだに続いている」(マーケティング担当)。 原材料費などの高騰を受けて、今期は「値上げ…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:ナガノトマト 「ボトル入り」定着へ
漬物・佃煮 特集 2022.06.29ナガノトマトは、プラスチック製ソフトボトル容器の「なめ茸ボトル入り」に注力、市場定着を急ぐ。通常の瓶詰売場で一般的な製品と並べて陳列できる210gのコンパクトタイプを21年春に投入したが、コロナ禍の営業・販促制限で「思うように定着は進んでいない」(井…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:長野興農 「カレー味」新発売
漬物・佃煮 特集 2022.06.29長野興農は6月、カレー味の「WOW!! インド風チキンカレー味なめ茸」を発売した。「ご飯離れ」などを背景に、「なめ茸を知らない子どもたちが増えている」と同社。「子どもに人気のフレーバーで、なめ茸に関心を持ってもらいたい」と期待を寄せる。 味は辛さを…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:信濃産業 価格適正化で足元強化
漬物・佃煮 特集 2022.06.29信濃産業のなめ茸売上げは、前年から微減で推移している。望月誠一社長は「先細り感が強い中で、原材料費の高騰など足元は揺らいでいる」と話し、「最優先」の値上げを7月に行う予定。新商品の開発も視野に入れているが「出そうにも、資材がなくてだめ。今の状況では、…続きを読む