製造・物流コストなどの上昇で廉価施策からの脱却が急務となっている
「ご飯のお供」の定番として半世紀以上にわたって親しまれているなめ茸に、製造コストの上昇が重くのしかかっている。昨年秋ごろから上昇の勢いを見せていた原材料費、物流費、製造エネルギー費などは、2月から続くロシアのウクライナ侵攻以降、さらに加速。固形分60%の普及品タイプが80円前後で販売されることも珍しくない過剰ともいえる「値頃感」が価格転嫁を阻み、なめ茸を象徴するガラス製偏平瓶のごとく、製造各社の収益を押しつぶしている。
コロナ禍による“巣ごもり需要