百寿の道も一食から(29)鉄分 いろいろな食品からバランスよく
疲れやすい、息が切れる、顔色が悪い。そうした症状は、鉄分不足による貧血からも起こりうる。鉄欠乏性貧血は、月経や妊娠との関係で女性に多いことが知られているが、育ち盛りの子どもや、偏食の多い人、栄養を吸収する力が落ちている高齢者も、食事からの鉄分摂取を意識することが重要だ。
鉄分は血液中のヘモグロビンを構成する成分であり、ヘモグロビンは酸素の運搬を担っている。鉄分が不足して身体に酸素が行き渡らない状態になるのを防ぐには、サプリメントを利用する手もあるが、基本は、必要な量の鉄分を毎日いろいろな食品から摂取することだ。
食品中の鉄分には、動物性食品に含まれるヘム鉄と、のりや小松菜など植物性食品に含まれる非ヘム鉄がある。ヘム鉄はたんぱく質と結合していて吸収されやすいが、そればかり食べては脂肪の取りすぎにもなるので、どちらもバランスよく効率よく食べよう。鉄分は、たんぱく質やビタミンCと一緒に取ると、吸収が高まる。逆に、紅茶や緑茶などに含まれるタンニンや、米ぬかに含まれるフィチン酸などは鉄分の吸収を抑制するので注意したい。
好き嫌いの多い子どもには、牛乳や野菜など複数の食材でつくるスープもおすすめ。鉄分をはじめとした各種ミネラルやビタミン、たんぱく質などを、手軽においしく、効率よく取る工夫で、鉄分不足による貧血を防ごう。
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パックから注いでそのまま飲めるストレートタイプのスープ。にんじん、キャベツ、アスパラガス、小松菜など15種類の野菜を使用し、1杯(160g)に約2.3mgの鉄分入り。野菜独特の風味を乳製品でまろやかな味にまとめていて飲みやすい。常温でも冷やしても温めてもおいしい。
★内容量450g。 スーパー、量販店で購入可。
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