漬物特集2024
2024.11.28漬物市場は価格の適正化と、選ばれるための価値訴求に取り組んでいる。新米が出回り端境期のコメ不足が回復しつつある現在、コメの値上げが話題だ。高止まりによるコメ食離れの加速が予想でき、同時に「コメと合う」漬物の消費減も懸念される。(志賀愛美)
秋本食品は、上期の売上げが前年並みだった。昨年20周年を迎えた看板商品「王道キムチ」は一年を通したプロモーション効果が現在も継続し、前年比5%増と好調。6月の展示会で紹介した適量タイプの漬物「プチカップ」シリーズが好評を受け、前年比10%増と順調に推…続きを読む
ラッキョウ、ショウガ、ニンニクの3本柱で展開する山本食品工業は、24年9月期決算が前年の107億円を上回る113億円で着地した。主力3本柱の売上げが順調に推移し、価格適正化や販路拡大の効果が出ていると同社はみる。 理念の「うまさと健康を届ける」を志…続きを読む
物価高騰が続く中、コメの価格が高止まりとなっている現況に、やまうは「コメと消費する漬物への逆風はさらに厳しくなるだろう」と指摘する。 「今後は消費者の声を参考に、より一層求められる商材を開発する必要がある」との見方から、今冬は主力のデリカカップ(D…続きを読む
「岩下の新生姜」ブランドで知られる岩下食品は、上期の売上げは前年比微増。紅生姜は昨年から好調が続くが夏場以降は動きにやや落ち着きがみられるものの、新生姜製品は夏場以降も前年実績を上回る動きとなっている。 らっきょうの売上げは堅調に推移している。岩下…続きを読む
東海漬物は、今秋発売した「プチ辛口キムチ」が堅調に推移している。既存の「プチこくうまキムチ」より辛口のカップ商品で、利便性と一定の辛いもの需要に応えてラインアップを強化した。引き続き「こくうまキムチ」ブランドの拡張や、浅漬けの「ぷち!」シリーズなど個…続きを読む
国内ガリ製品トップメーカーの遠藤食品は、来年以降に向けて全アイテムの栄養成分表示を100g当たりから1食分(10g当たり)の数値へと変更を進めている。 主に塩分量について、1食分の表記にすることで、高塩分という漬物のイメージを積極的に払しょくする狙…続きを読む
●新工場に主力製造集約 ピックルスコーポレーションは白菜が旬を迎える冬に向け、キムチと浅漬けの販売を強化する。12月から稼働する茨城新工場(茨城県八千代町)には、主力の「ご飯がススムキムチ」製造ラインを集約し、既存工場の製造キャパシティーに余裕がで…続きを読む
130周年を迎えた新進は、9月から「トリュフ香るメンマ」を発売した。香りと歯応えを楽しめる味付けメンマで、8月に開催した「新商品グランプリ2024秋冬」で冷蔵食品部門3位を受賞した。そのまま食べるだけでなく、炒め物やラーメンに液ごと加えて調理できる汎…続きを読む
●キムチ 価格転嫁は進行中 漬物市場で最大カテゴリーのキムチはランキング100位のほとんどを白菜キムチが占めている。20位圏内のアイテムでは全国展開している東海漬物、ピックルスコーポレーション、備後漬物、美山などのNB商品が並ぶ中、シジシージャパン…続きを読む
全国1000店舗超の食品スーパーが参画するKSP-POS(KSP-SP社運営)の金額実績を基に、漬物カテゴリーの単品売上高ランキング(全国・カテゴリー別)を取りまとめた。集計対象期間は23年7月~24年9月まで(カテゴリー別では24年1~9月)。当該…続きを読む