「死海」で気分は・・・リウマチなど疾患に効果
イスラエルとヨルダンの国境に細長い琵琶湖ほどの大きさの不思議な湖「死海」がある。水中では生物が生息できないことからその名がついたという。しかし、その名とは裏腹に現在「死海の自然療法」が登場。ヨーロッパの人々を中心に治療や保養目的で訪れる人が急増、健康フリークにとって注目のスポットになっている。
泳ぎたいのに、あれ? 歩きたいのに、おっ? あやー、立つことさえできない。「おおっと、身体が浮いてる!」この不思議な浮遊体験は死海でしか体験できない。
身体を浮かせるこの水は約五〇〇万年前に起こった地殻変動により海水が閉じこめられ、少ない雨量と強い日差しによって水分が蒸発、塩分が海水の約一〇倍の濃度となって出来上がった。塩は水中から盛り上がって姿を現す。死海塩はマグネシウム、ナトリウム、カリウムなど主要七種をはじめ、なんと六四種類ものミネラルを含む。
さらに死海は温泉のように温かい。常に二五度程度を保ち、温浴効果と死海塩のミネラル塩が一つになって「死海の自然療法」は様々な疾病に効果があるという。リューマチ、神経痛、またアトピーなどの皮膚病や喘息など数多くの有効臨床例が報告され、注目を浴びている。また、保湿効果や角質柔軟効果など美容面での有効性ももちろん期待できる。なるほど、死海の泥を付けまくるドロドロ姿も「使用後」の効果を考えればニコニコ顔だ。
豊富なミネラルによる体内活性効果と高い浮力を利用した無理のない水中運動により、本来人間が持っている力を引き出す死海の自然療法。なんと日本で疑似体験ができる「ミネラリア健康増進施設」が計画中なのだ。
ミネラリアとは死海の自然療法を日本の風土や習慣に合うようアレンジした癒しのシステムのこと。現地のホテル内に死海水を取り込んだプールがあるが、それを日本でも建設しようと水道機工㈱が計画している。現地を見学してきた荻沼国明氏は「二一世紀にはミネラリア健康施設を実現したい」と語る。お風呂好き人種われわれニホンジン、「ミネラリア施設」が待ち遠しい。
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*写真提供・取材協力:水道機工㈱