波動を高める生活学:ネギ

2003.02.10 90号 15面

お神輿(みこし)や橋の欄干でよく見かける「擬宝珠(ぎぼし)」。あれはネギの花のつぼみである「ネギ坊主」をかたどったものといわれている。昔からネギは神事や祭事に神に捧げる野菜とされてきたが、それはネギの匂いが魔除けや厄除けに効果があると信じられていたからだ。実はこの独特の強い匂いに、ネギの薬効の秘密が隠されているのである。

この匂いの正体はニンニクでおなじみの「アリシン」。アリシンにはビタミンB1の効果を高める働きがあるので、ビタミンB1が多く含まれるソバの薬味にはうってつけだ。ビタミンB1の働きには疲労回復や強肝作用があるので「肝臓」「疲労」の波動測定値が高くなっている。また、アリシンには身体を温める効果がある。それが故に風邪の時にネギをとるのだ。「手足冷感」「血液循環」の数値が高いので、冷え性で眠れない寒い夜も乗り切ることができるだろう。

また、民間療法でガーゼに刻みネギをくるみ、首に巻くとのどの痛みが和らぐといわれるが、これものどを温める作用によるものと考えられる。さらに、アリシンの抗菌作用も影響しているかもしれない。「咽頭」「喉頭」は良い数値となっている。さらには消化液の分泌を促すので、風邪で胃腸が弱っている時にも顕著な効果を示す。

この身体を温める効果は脂肪の燃焼によるものなので、ネギを食べてウオーキングなどの有酸素運動を行うと肥満解消にもつながる。

ネギは一年中手に入れることができるが、やはり冬が最も似合う食べ物だ。この寒い冬を風邪知らずで乗り切るために、頻繁に食することをお勧めする。

(めいらく波動医科学総合研究所・編)

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