野菜列島2017年各地だより オススメ野菜を聞く
東西南北に長い日本列島。そこにはいろいろな野菜の食文化があります。
各地域のイオンリテールのお店では、鮮度と旬にこだわった地元野菜をどっさりと積み上げて「野菜週間」を盛り上げています。各地域の農産マーチャンダイザー(仕入・販売担当者)に今年のオススメを聞いてみましょう。
◆北関東・新潟カンパニー 遠藤和行マーチャンダイザー
もうすぐ「フードアルチザン」の「一寸法師」も登場
エリア内の新潟には、大人気の「新潟茶豆」があります。8月上旬までは「本茶豆」、中旬は「ピカリ茶豆」や「あま茶豆」、下旬は「晩生茶豆」と、いろいろな品種が登場します。実入りが7~8割程度、糖分やアミノ酸がまだ多いうちに収穫するのが「新潟茶豆」のおいしさの理由です。
この後、9月中旬からは10日ほどしか味わえない晩生の枝豆、「一寸法師」も。小ぶりでちょうど一寸(3cm)、抜群の香りと甘みのこの長岡野菜は、日本の類いまれな食文化、伝統食材を伝える、イオンの「フードアルチザン(食の匠)」の取り組みの1つです。
◆南関東カンパニー 北澤和人マーチャンダイザー
山形産だだちゃ豆、たくさんご用意します
だだちゃ豆は、山形県鶴岡周辺の枝豆。見た目は、さやのうぶ毛が茶色でくびれが深く小粒。栗のようにホクホクした食感と濃厚な甘み、そして香りの良さが特徴です。8月中旬から9月上旬のいまが旬。生産地が限られ、収穫期が短めだったので、長らく幻の豆と言われていましたが、輸送手段の充実でいまでは南関東カンパニーエリアにも収穫後すぐに到着、たくさんご用意させていただきます。
このだだちゃ豆にJA全農長野のえのきたけ、カルビーポテトのじゃがいもを合わせた、ガッツリおいしい炒め物はいかがですか。
◆近畿・北陸カンパニー 川上徹マーチャンダイザー
あっさり千枚漬を簡単に!
京都で取れる聖護院(しょうごいん)かぶを薄く切ってつくる千枚漬。近畿・北陸カンパニーと年間を通して交流がある北海道・JA帯広大正の大根と、オタフクソース「ピクルスの酢」で、簡単にできる千枚漬風をつくりました。あっさりと落ち着く味です。1袋分つくって、2~3日味の変化を楽しめます。
その他のお買い得は、「野菜週間」前半はブロッコリー、後半はトマトを山積みにしています。これからは秋野菜もたくさん登場します。野菜をたくさん食べて、元気に秋をお迎え下さい。
◆東北カンパニー 柳谷真也マーチャンダイザー
嶽(だけ)きみを使った地元産ポトフをご提案!
青森県弘前市西部の岩木山・嶽(だけ)高原のとうもろこし「嶽きみ」(「きみ」は津軽弁でとうもろこし)は、この時期の名物。「嶽きみ」と地元のカルビーポテトじゃがいも、ホクト宮城きのこセンターのブナジメジでポトフをつくりました。カルビーポテト農地で宮城農業高校の高校生たちが実習としてじゃがいもを生産。そのじゃがいもは、お店で販売する日もあるんですよ。
お肉とフルーツと野菜が1皿でとれるパワーサラダも召し上がれ。
◆東海・長野カンパニー 宮地朗人マーチャンダイザー
長野県産えのきたけシンプルメニューを習慣に
東海・長野カンパニーには、野菜の一大生産地である長野県があります。今回は、JA全農長野のえのきたけを使って、大根おろしとあえたシンプルメニューをつくりました。きのこ類は冬は鍋でたくさん食べますが、夏から秋もえのきたけが毎日気軽にとれるメニューを習慣にして、ヘルシー生活を。
もうひとつのテーマはトマト。「サーモン・きのこ・トマトのアクアパッツァ」「アコーディオンポテトのチーズ焼き」など、秋のトマトメニューを充実させますので、お気軽に試食してくださいね。
◆中四国カンパニー 古谷琢也マーチャンダイザー
地元「オタフク」の「ピクルスの酢」でカラフルに
広島県には、お好み焼きで有名な会社「オタフクソース」があります。今回は同社の「ピクルスの酢」を使って、カラフルピクルスをつくりました。きのことかぼちゃで季節感を味わってください。
愛媛県には月見を兼ねた「いも炊き」という秋の行事があります。この「いも」は里芋のこと。油揚げ、こんにゃく、しいたけ、鶏肉を加えグツグツ煮てつくります。有名な新居浜太鼓祭りの名物でもあります。「野菜週間」では、この「いも炊き」を愛媛以外の四国や中国地方に広めたいですね。