似たモノ商品徹底比較:ティーエード すっきりとした飲み口が人気!
コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。
◆類似点・相違点のポイント
フルーツと茶の組合わせでバリエーションも多く、甘みとすっきり感を同時に味わえることから、カフェメニューで人気の【ティーエード】。SNSでも話題で、大手メーカーからPET飲料の新製品も続々と登場している。
試飲前の第一印象では、「サントリー烏龍茶好烏龍(ハオウーロン) <マンゴー&マンダリンティーエード>」(サントリー食品インターナショナル)が一番人気。同社の人気定番「サントリー烏龍茶」と、マンゴーの組合せへの期待が高い。次いで「月夜のお茶とまた明日」(伊藤園)は、デザインの可愛らしさ・緑茶と烏龍茶の組合せ・商品名と、興味をそそる点が複数挙げられていた。
試飲後は、「サントリー烏龍茶好烏龍…」が一番人気を得た。烏龍茶の味わいは弱かったものの、マンゴーとマンダリンがたっぷり味わえ高級感があると好評。次点は、「月夜のお茶とまた明日」で、茶とフルーツのバランスがよく、すっきりとした後味が好まれた。また、「キリン午後の紅茶季節のご褒美FRUITSTEAくグレープ>」は、“午後ティー”らしいおいしさが味わえ、疲れた時に飲みたいと評価された。
「贅沢香茶くフルーツティー>」は、複数のフルーツと茶のバランスがよく、万人向けの仕上がりとの声があった。「サントリー烏龍茶好烏龍…」は、“茶”の満足感の評価が最も低かった。一方で“フルーツ”のうまみに関しては最も高い評価だった。茶とフルーツのバランスよりも、味わいとイメージのフレッシュさで、好評を得たようだ。
また、スッキリしたい・気分転換をしたい場合は冷たくして、リラックスしたい・癒しの時間には温かくして飲用したいと、温度帯により飲みたいシチュエーションがはっきりしている。温度帯に加え、使用するフルーツにより季節感も楽しめることから、今後もさまざまな組合せが期待されそうだ。
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詳しくは、月刊「食品新製品トレンド」2023年12月号の「徹底比較」コーナー参照。
●伊藤園「月夜のお茶とまた明日」
▽9月11日全国▽価格/内容=160円(税別)/ 500mlPET▽商品特徴=清涼飲料水。フルーツの爽やかな味わいの中に、清涼感のある緑茶と香り高い烏龍茶をブレンド。秋をイメージしたリンゴ、ブドウレモン、オレンジを使用し、植物由来の乳酸菌を配合した。
●キリンビバレッジ「キリン午後の紅茶季節のご褒美FRUITSTEAくグレープ>」
▽10月10日全国▽価格/内容=160円(税別)/ 500mlPET▽商品特徴=紅茶飲料。「午後の紅茶」シリーズ。華やかな紅茶の香りに、上品な甘みの長野産巨峰の果汁を掛け合わせた。果汁0.3%。セイロンティーのシャンパンと称される、スリランカ産ヌワラエリア茶葉を15%使用。
●サントリー食品インターナショナル「サントリー烏龍茶好烏龍(ハオウーロン)くマンゴー&マンダリンティーエード>」
▽9月5日全国▽価格/内容=160円(税別)/ 500mlPET▽商品特徴=果汁飲料。「サントリー烏龍茶」シリーズ。まろやかな甘みのあるマンゴーと、華やかな香りのある烏龍茶を組合わせた。マンダリンオレンジ果汁の酸味と烏龍茶ポリフェノールで、後味すっきりな味わいに仕上げ、大人も楽しめる。
●ダイドードリンコ「贅沢香茶くフルーツティー>」
▽9月4日全国▽価格/内容=140円(税別)/ 280mlPET▽商品特徴=紅茶飲料。「贅沢香茶」シリーズ。秋冬に好適な5種の果実(リンゴ、レモン、白ブドウ、ピーチ、赤ブドウ)を組合わせた。香気成分が最も充実した高品質の紅茶ができる時季に摘み取った、クオリティーシーズン茶葉100%使用。