似たモノ商品徹底比較:“レンチン”で食べるルーローハン 人気の台湾フードを楽しむ

調味 ニュース 2022.07.01 12425号 07面

コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。

◆類似点・相違点のポイント

台湾や韓国など、近隣国(地域)の食文化ブームが繰り返されている。中でも“ルーローハン(魯肉飯)”は、台湾の定番メニューで、日本人にも好まれている。今回は、簡単に電子レンジで温めて食べられる「ルーローハン」を徹底比較した。

試食前の一番人気は「おうちでアジアめし〈魯肉飯〉」(エスビー食品)。パッケージから味への自信が感じられ、現地の本格的な味わいへの期待が高い。「ワールドディッシュ〈台湾風どんぶりご飯 ルーロー飯〉」(ハチ食品)は、目を引くパッケージが「楽しい食事時間になりそう」と気分を盛り上げた。

試食後は「レトルト ごちレピライス〈魯肉飯〉」(ハウス食品)のボリューミーな肉が好評。八角がバランスよく使用され、現地で食べた経験のある人も納得。「ワールドディッシュ…」は、とろみのある“あんかけ風”で食べやすく、豊富な具材が好評。スパイスが弱めな点も好まれた。「レンジアジアごはん〈魯肉飯〉」(永谷園)は、日本人向けにアレンジされた味わいが多くの人の舌を満足させた。「おうちでアジアめし…」は、現地らしい風味を好む人からの支持が高かった。

本場の味わいの再現か日本風アレンジか、消費者の好みは二手に分散。食べ慣れない人には永谷園、ハチ食品。食べ慣れた人には、八角を基調にしたエスビー食品、ハウス食品が支持される傾向にあった。また各社の具材感に大きな違いがある点も、好みを分ける結果となった。

「他に食べたい海外メニューは?」という問いでは、アジア料理がやはり多かった。自宅でも“あの味”や“未知の味”を味わいたいというニーズは、まだまだ多そうだ。

詳しくは、月刊「食品新製品トレンド」の「徹底比較」コーナー参照。同誌では、新製品開発に役立つ情報やヒント、市場動向など多数の記事を掲載しています。

▽専用HP「食@新製品」http://foodsnews.com/

●エスビー食品「おうちでアジアめし〈魯肉飯〉」

▽発売日=2月7日、全国▽価格/内容=538円(税込み)/130g×3個▽商品特徴=新「おうちでアジアめし」シリーズ。スパイスとハーブにこだわった芳醇な香りと、濃厚な味わいが楽しめる。豚肉、タケノコ、椎茸を醤油やオイスターソースで甘辛く煮込み、五香粉、八角の芳醇な香りを利かせた。

●永谷園「レンジアジアンごはん〈魯肉飯(ルーローハン)〉

▽発売日=21年10月5日、全国▽価格/内容=198円(税別)/130g(1人前)▽商品特徴=「レンジアジアンごはん」シリーズ。豚ひき肉を五香粉やショウガ、ニンニクなどのスパイスと一緒に甘辛く煮込んだ。タケノコのシャキシャキとした食感が楽しめる。そのまま電子レンジ調理できる。

●ハウス食品「レトルト ごちレピライス〈魯肉飯〉」

▽発売日=2月14日、全国、SMなど▽価格/内容=253円(税別)/120g(1人前)▽商品特徴=新「レトルトごちレピライス」シリーズ。醤油や紹興酒、八角で味付けした甘辛いソースと柔らかい豚肉でご飯がすすむ。“八角”の食べやすいバランスにこだわった。そのまま電子レンジ調理できる。

●ハチ食品「ワールドディッシュ〈台湾風どんぶりご飯 ルーロー飯〉」

▽発売日=3月1日、全国▽価格/内容=250円(税込み)/140g(1人前)▽商品特徴=「ワールドディッシュ」シリーズ。豚ばら肉を玉ネギ、タケノコ、椎茸、キクラゲと一緒に甘辛く煮込み、八角の香りを利かせて仕上げた。温めてご飯にかけるだけで食べられる。

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