チリワイン、中高級品を強化 品種・世界観など付加価値提案急ぐ
ワイン市場で中高級帯(店頭価格1200円程度以上)のチリ産ワインを強化する動きが目立つ。チリワインはコストパフォーマンスの高さと高品質な味わいで支持を得ている中で、店頭では低価格(500円前後)に偏りがちだ。多様性と奥行きを消費者に提案したい考えは各社同じで、原料ブドウへのこだわりやブランドの世界観を前面に打ち出すことで、チリワインの付加価値提案を急ぐ。ワイン市場の単価アップにつなげられるか、インポーター各社の提案力が試される。(岡朋弘)