からし特集
からし特集:業務用=外食向けなど厳しさ 納豆用、落ち着き取り戻す
業務用のからし市場は、昨年に納豆市場の伸びが鈍化したことで1月までは減少傾向となっていた。しかし2月後半からの新型コロナウイルスの発生で、発酵食品である納豆に注目が集まり市場は回復した。これにより、業務用からしメーカーも3月以降は急速に回復した。この流れは7月以降、落ち着きを取り戻しつつあり、現在の納豆向けからしは例年同様の動きとなっている。
この1年間の納豆を除くからし関連をみると、3月までは堅調な推移が続いた。しかし3月以降は新型コロナウイルスの影響により外食向けなどの数字が大幅に落ち込んだ。現在は回復傾向にあるものの、この市場は当面厳しい状況が続きそうだ。このような状況下で、各メーカーはコロナとの共存もしくはコロナ以降を見据えた商品開発や社内体制の見直しなどに着手している。商品開発では、8月にエスビー食品が常温タイプの「小袋からし2g」など3種を発売。テークアウト需要や店舗での衛生管理に便利な商品としてラインアップした。またナイキフーズは「フランス産粒入マスタード」と「フランス産ディジョンマスタード」をリニューアル。6月から高質スーパーの店頭に並んでいる。今後についても新たな状況に適応した新商品開発を各メーカーは進め、今後新たな動きが出てくることとなりそうだ。
また社内体制強化については、現在、からしメーカーではFSSC22000取得の動きが進んでいる。ユニ・フードは2月にこれを取得し、各メーカーでもこの動きは進んでいる。さらに、この状況下で営業体制や衛生管理体制強化にも各メーカー取り組んでいる。