即席味噌汁特集:薄利多売の収益構造 利益確保が最大の課題

スープ 特集 2010.04.16 10308号 06面
10食以上の「大容量タイプ」が人気。弁当・惣菜需要に支えられた「生味噌ポーション」、簡便性が高い「粉末タイプ」の動向も注目される

10食以上の「大容量タイプ」が人気。弁当・惣菜需要に支えられた「生味噌ポーション」、簡便性が高い「粉末タイプ」の動向も注目される

 長引くデフレと消費者の簡便化志向を背景に伸長してきた即席味噌汁業界は岐路に立たされている。09年は数種の具材が楽しめる「大容量タイプ」、具材を練り込んだ低価格の「生味噌ポーションタイプ」が市場をけん引。消費者が納得する品質を保ちながら、1食当たりの価格を抑えた商品が支持を得た。ただ、消費低迷に加え製造コストが上昇する中、いつまで薄利多売の競争を続けられるかは不透明だ。過当な競争は自らの首を絞め、品質劣化を誘引する危険性もある。利益確保のためには収益構造の改革が必要だが、抜本

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