台風19号関連
台風19号関連:新潟=品薄や物流混乱も回復へ
【新潟】新潟県も初の特別大雨警報が発表され、県内でも千曲川からつながる信濃川の氾濫が起きたほか、阿賀野川の氾濫で麒麟山酒造など浸水被害もあった。小売店・外食店・百貨店などで一部営業時間の変更も見られたが15日現在はほぼ通常の状態に戻っている。
新潟を中心に長野・富山・群馬で食品スーパーを展開するアクシアルリテイリングは、直接の店舗被害はなかった。予報段階で台風の影響が大きく報道され「12日には品薄も覚悟していたが、前倒しで11日の夕方には棚から物がなくなったところもあった」(同社)といい、カップ麺や食パン、水などが欠品となる店も見られた。
13日まで県内でも物流の混乱や品薄が続いたが、14日には落ち着いた。小売業の店舗はライフラインとして重要な責務があるため「従業員の危険が無ければ、一律で営業時間を変えたり休んだりはしない方針」(同)と強調する。また、地元長岡市から緊急物資の要請を受け対応。急きょプロセスセンターの子会社ローリーが夜9時の最終便に間に合うよう、おにぎり1300個を製造し届けた。「湯気が立つ状態で出荷したのは初めて」(同)という。
なお長野県の店舗では、14日現在で商品は届いているが品出しする人が不足している状況で、新潟の本部から人員を派遣して棚への商品補充を行った。
県内メーカーでは連休中にさまざまなイベントが予定されていたが、新潟市のシティマラソンに協賛する佐藤食品工業がもちの配布を、上越市の自然芋そばが新そばまつりをそれぞれ中止した。(山本大介)