台風19号関連

台風19号関連:長野=千曲川氾濫、収穫前のリンゴ直撃

総合 2019.10.16 11956号 01面
濁流に飲み込まれた長野市長沼。リンゴ畑に囲まれた住宅地で自衛隊の懸命な救助が続いた(撮影=西澤貴寛長野支局長、13日午前11時ごろ)

濁流に飲み込まれた長野市長沼。リンゴ畑に囲まれた住宅地で自衛隊の懸命な救助が続いた(撮影=西澤貴寛長野支局長、13日午前11時ごろ)

【長野】長野県では千曲川が流域の各地で氾濫し、大きな傷跡を残した。穂保地区の堤防が決壊し、多くの住宅が浸水被害を受けた長野市長沼は、国道18号の通称アップルライン沿いに位置するリンゴの特産地。堤防下に広がる収穫目前のリンゴ畑を、川からの濁流が無残に飲み込んだ。被害の全容は分かっていない。

13日午前中、家々にはまだ多くの住民が取り残され、自衛隊や消防のレスキュー隊がヘリコプターで懸命な救助を続けていた。様子を眺めていた高齢の男性は「こんなえらいことになるとは」と力なくつぶやいていた。

メーカーの状況では、寿高原食品で果汁などを主に手掛ける長野市豊野町の豊野工場が浸水。操業停止となっており、再開の見通しは立っていない。同工場は、同じく大規模な浸水被害を受けた同市赤沼の長野新幹線車両センターから北に300mほどにあり、水位は一時、2m30cmほどに及んだという。今月下旬からリンゴの搾汁作業が本格化するとあって、現在は取引先への対応に追われており「各方面に協力を願いたい」(同社)。

食用キノコなど製造のホクトは赤沼きのこセンター(長野市赤沼)、きのこ総合研究所シイタケ栽培研究施設(長野市大町)、子会社のホクト産業豊野工場(長野市豊野町)が浸水被害を受けた。被害状況は現在、調査中としている。給食サービスなどのミールケアも本社がある長野市穂保、国道18号沿いの「みーるんヴィレッジ」が浸水。施設内のレストラン、農園などが営業停止となっている。

流通業は、長野市で千曲川流域のスーパー各店などが浸水被害などを受けた。15日午前中現在、ツルヤは上信越道長野インターチェンジ近くの松代店、デリシアは堤防の決壊場所から2kmほど北のユーパレット赤沼店、同じく3kmほど北西のデリシア豊野店が、休業となっている。また物流の混乱により、営業店舗でも商品によっては品薄状態が続いている。(西澤貴寛)

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