中部圏にニューシンボル「ナゴヤドーム」 4タイプの飲食スペース
飲食スペースは、一般の人が入場するドーム二階のオープンデッキ(人工地盤)に二店舗。一店舗はUCCフードサービスシステムズがテナントの「カフェ・ベレー」、店内で焼き上げる本場イタリアサンド「パニーニ」やミソカツバーガーなどが主力メニューとなる。待ち合わせに最適なファストフードレストランで、話題性も提供する。
もう一店舗は、キリンビールがテナントの「キッチンボウル」。目を引くユニークな外容とベースボールをモチーフにしたしゃれたインテリアが特徴。料理は八〇アイテムと多彩で「ドーム限定特別ビール」が飲める、ドームのメーンレストランだ。
三階センター中段には、一四四席の大スペースを持つレストラン「アリーナビュー」がある。アリーナ側の最前列に約五〇mのカウンター席、一段上がった二列目にはテーブル席があり、食事しながらイベントが楽しめる。料理は昼は一五〇〇円のランチセットをはじめ洋食系の軽食類を、夜は本格フレンチディナーコース(二〇〇〇円~)を用意している。予想する一日平均客数は二五〇人、平均客単価は一五〇〇~二〇〇〇円。売上げ目標は一億五〇〇〇万円。
また、麺類からすしまでいろいろな味をそろえたフードコート型レストラン七店舗がならぶ。庶民的な雰囲気の食小路だ。通年営業だが、野球開催時にはうどん、ラーメン、カレーライスなどドーム内ではここだけのメニューが売り物になると予想される。
さらに、二階と五階のコンコースにあるサークルストリート。ドーム目抜き通りにテークアウト中心の飲食売店(二階と五階を合わせて三八店舗)が連なっている。
総テナントのうち、メーカー系と地元のレストラン系が半分ずつを占める。
主なものは次のとおり。
▽レストラン「アリーナビュー」(運営形式は直営委託、委託先は名鉄グランドホテル)
▽「紀文」(紀文食品)=おでん、肉まん、ビール
▽「ガレリアスノー」(雪印乳業)=ピザ
▽「串ふる里」(奥村)=焼きそば、お好み焼き
▽「Pokkaザ・キッチン」(ポッカ)=ハンバーガー、ホットドッグ
▽「花友膳」(フジ&ムッター)=焼きそば、コロッケ
▽「YUMING」(ユーミンフード)=ハンバーガー
▽「UCCExpress」(UFS)=ハンバーガー、パニーニ、パイ、ジュース
▽「さんどら亭」(名鉄産業)=焼きそば、たこ焼き
▽「信忠閣」(シナ忠)=焼きそば、シュウマイ
▽「カフェ・ベレー」(UCCフードサービスシステムズ)=イタリアンサンド「パニーニ」
▽「キッチンボウル」(キリンビール、運営先はペルソナ)=昼・カフェ感覚、夜・ビアレストラン
▽「めん処彦兵衛」(安全)=うどん、そば、きしめん
▽「じぇらーと屋」(雪印乳業)=クレープ、ジェラート
▽「カレーハウスグルメドーム」(グルメ杵屋)=カレー、オムライス、サラダ
▽「とんかつの藤」(フジ&ムッター)=かつ丼
▽「知多海」(知多海)=すし、刺身、ビール、日本酒
年間500万人の来場者、売上げ40億円を見込み、急ピッチに工事が進むナゴヤドーム、右下はレストラン・アリーナビュー(完成予想図)
・事業主体/(株)ナゴヤドーム
・所在地/名古屋市東区大幸南一丁目一〇一番
・敷地面積/六九二五六平方メートル
・建設面積/四八二五七平方メートル
・建物外径/二二六m
・収容人員/野球開催時最大四万〇五〇〇人
・駐車場/一〇〇〇台