日本マクドナルド、“元気”前面に掲げこだわり商品投入、低価格戦略と決別
日本マクドナルド(株)(東京都新宿区、電話03・3345・8223)は“元気”を前面に押し出したブランドキャンペーン「“enjoy New!”~“新しい”は、あなたを元気にする」を、年間通した長期キャンペーンとして開始した。その核として六~八週間のローテーションで新しい多彩なメニュー群を打ち出す「ニューテーストメニュー」を4月23日から全国展開した。第一弾は「プレミアムマック」「おとうふサンド」など四品。八木康行社長は「ブランドキャンペーンでお客様と新しい関係を築きたい」「新しい価値を創造していく」と、これまでの藤田田前会長がとったエブリデーロープライス戦略との決別を宣言した。
マクドナルド西新宿店で4月15日に開かれた記者発表会の席上、八木社長は「マクドナルドが取組むべきNew!(新しさ)は商品・サービス・店舗の三つのイノベーションである。中でも品質にこだわった新商品を核にマクドナルドの新しい価値観をつくり上げていく」と語り、ニューテーストメニュー第一弾「プレミアムマック」(二七〇円)、「おとうふサンド」(二三〇円)、「オムレタスサンド」(一九〇円)、「ハニーレモンゼリー」(一五〇円)=写真=を発表した。
ニューテーストメニューは従来の期間限定商品とは異なり、六~八週間ごとに新メニューに切り替えて、ハンバーガー二品、サイドメニュー、デザートの四品を常時ラインアップする。今回のプレミアムマックは無添加一〇〇%ビーフを通常の約二倍の八〇g使用。おとうふサンドは豆腐に食感強化のためシャキシャキした「くわい」を加えた斬新な新ハンバーガーとなっている。既存の五九円バーガーの「なっとくバリュー」は現行通り二~三ヵ月ごとにメニューを替えながら継続するが、ニューテーストメニューの導入で客単価アップを図りたい意向だ。