関西版:単一業態か多業種業態か 二極化が進む関西外食企業

2005.08.01 303号 6面

付加価値が求められる外食企業で、単一業態と多業種業態の二極化により消費者ニーズにこたえる関西の外食企業をリポートする。

◆単一業態

回転ずしチェーンの(株)くらコーポレーション(大阪府堺市)は今年、関東地区に注力している。総面積2500坪、床面積500坪のセンターを造り、再来年には関東関西の店舗を同比率にする計画で、10月までに関西=91店舗、関東=55店舗の展開を予定。米国1号店も出店を計画している。10年以内に売上高1100億円を目指す。

既存店売上高が常に前年比100%を超えている餃子の王将の(株)王将フードサービス(京都市山科区)は、今年3月期末で475店舗を展開中。現在は関西圏が中心だが、今後は関東圏にも精力的に出店し、1000店舗展開を目指す。今年5月、中国・大連にセントラルキッチンを建設、大連市内に2店舗の餃子の王将を出店した。

◆多業種業態

手打ちうどん杵屋の(株)グルメ杵屋(大阪市住之江区)は、名物社長椋本彦之氏が代表権のない取締役会長に就き、店舗経験豊富な日村千尋氏が新社長に就任した。06年3月期末までに既存店の不採算店を見直し、最大77店舗の退店を実施する。そば・うどんの既存店をコリアンダイニング「市場」などへ積極的に業態変更しながら、新しいそば・うどんのモデル店を打ち出していく。

(株)フレンドリー(大阪府大東市)は、「団欒れすとらん・ボンズ」に加え、新業態「和み料理と味わいの酒・土筆んぼう」を3月にオープンした。今後4年間で関西圏に50店舗出店の予定。さらに7月には新業態のせいろ御飯・手作り豆富「和食・竹○屋(たけまるや)」を開店した。06年3月までに全業態で合計12~13店舗を予定している。

グループ全体で755店舗の居酒屋チェーン、マルシェ(株)(大阪市東成区)は、新規出店の速度をゆるめ、前期で40店舗の改装を実施し、既存店の立て直しを図っている。今期は13店舗の新規出店と残りの既存店改装を中心に、地固めに努める。新業態はカラオケをコスプレで体験する「なりパラ」を今年4月にオープンした。また、夜が中心の居酒屋で、既存店設備を活用した高齢者向けの「宅配弁当事業」を検討中。

和食さとのサトレストランシステムズ(株)(大阪市淀川区)は、昨年11月にオープンした新業態ふぐ専門店「ふぐかんざし」に加え、今期は和風カフェテリア業態を開始する予定。

春に藍綬褒章を受章した小嶋社長のがんこフードサービス(株)(大阪市淀川区)は、7月にがんこ初の和歌山店「がんこ和歌山六三園」をオープンした。この屋敷シリーズは、伝統的な家屋を店舗に改装し、生活文化として継承していくことが狙いで、特別メニューは設定せず、和食がんこと同じ価格で提供している。

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