業界NEWS:サッポロライオン、銀座ライオンがAI集客の実証実験“ゼロ次会”セット提案好調

2026.05.04 567号 14面
AIエージェントが考案したセットメニュー

AIエージェントが考案したセットメニュー

データ分析に基づきAIエージェントが導いた施策案の一例

データ分析に基づきAIエージェントが導いた施策案の一例

飲食店におけるビール体験が、AI導入によって新たな価値を生み出している。サッポログループで外食事業を手掛けるサッポロライオンは、自律的に作業をこなすAIエージェントに分析から施策立案までを担わせ、一部店舗で客足が鈍る時間帯を狙ったセットメニューを戦略的に展開。生活者とビールの接点創出に寄与するなど成果が表れ始めており、店舗運営の新モデルとして横展開を視野に入れる。

サッポロライオンの「銀座ライオン 渋谷マークシティ店」で、AIエージェントが生成した施策のテスト運用を3月から開始した。顧客接点の拡大と売上げ向上の両立を狙うもので、同社におけるAIエージェントの本格活用は初の試み。

AIが提案した「ゼロ次会におすすめ!渋谷マークシティ店限定『ビヤホールセット』」は、平日15~17時に「サッポロ生ビール黒ラベル」(小グラス)とおつまみ3種盛りを980円(税込み)で提供する内容。施策開始の初動は注文の約9割がファーストオーダーで占められており、今後、さらなる集客につなげる考えだ。

併せて、各店で利用できるアプリ「club LION」の会員ページ提示で200円(税込み)引きとする施策も展開。会員化を促進し、再来店率の向上を図る。テスト期間は5月15日までを予定し、検証結果を踏まえて他店舗や他業態への展開、さらには外食企業との連携も検討する。

今回の施策立案では、店舗の売上げや来店動向などの詳細データに加え、店長や担当者へのヒアリング内容をAIエージェントが統合し、分析を実施。個店単位での精緻な分析により、店舗の運営状況に応じた施策案や課題抽出を実現した。システムにはエクサウィザーズが提供するAIエージェント開発・運用プラットフォームを採用し、購買データ分析から施策立案までの過程をAIが担った。

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