ファンくる・モモちゃんのなるほど外食データ:夜の外食は“ちょうどいい”消費が定着か

2025.06.02 556号 06面
Q. 3月、夜に外食をしましたか?

Q. 3月、夜に外食をしましたか?

Q. 夜外食では何時間滞在しましたか?

Q. 夜外食では何時間滞在しましたか?

Q. 夜外食では何人で利用しましたか?

Q. 夜外食では何人で利用しましたか?

Q. 夜外食では平均1人当たりどのくらいお金を使いましたか?

Q. 夜外食では平均1人当たりどのくらいお金を使いましたか?

 先日、知人と久しぶりに夜外食へ出かけた際、短時間・少人数での利用がすっかり定着していることを実感しました。業態やライフスタイルによるのかもしれませんが、周りを見渡しても大人数のテーブルは少なく、コロナ禍前とはやはりどこか様子が変わっているように感じられました。

 ファンくるでは毎月「夜の外食」に関する調査を「ファンくる」会員を対象に行っており、今回は2024年3月(回答者数997人)と25年3月(回答者数1001人)の比較データを基に、夜外食の傾向や変化についてご紹介します。

 調査の結果、昨年と今年で大きな変化は見られませんでした。今年の方が夜に外食へ出かけた人の割合がわずかに多く、2%の微増となっています。

 行動の傾向としては、「2~4人」で「2時間未満」の滞在が多数派でした。1人当たりの支出金額は「3000円以下」が46%で最も多くなっています。お酒については、「飲まない」と回答した人が48%と半数近くを占めており、飲む場合でも「2杯程度」までにとどめている人が多い傾向です。さらに、「2軒目に行く」と回答した人は15%と比較的少数にとどまりました。

 今回の調査から、夜外食における行動スタイルは「節度ある消費」と「コンパクトな楽しみ方」が定着しつつある様子がうかがえました。24年と25年の3月との比較は大きな変化はなく、コロナ禍以降に定着した「控えめな外食スタイル」が継続しているのではないでしょうか。

 夜外食の目的が長時間の飲み会から短時間で気軽に楽しむ食事へとシフトしており、少人数・短時間・低価格帯といった特徴が明確に表れています。

 また、お酒を控える傾向や2軒目に行かない人の多さからも、健康志向や翌日の生活リズムを意識した行動が背景にあると考えられます。今後もこのような「無理のない外食スタイル」が主流となる中で、飲食店側にも「手軽さ」「過ごしやすさ」「コスパのよさ」が一層求められていくのではないでしょうか。

 ●ファンくる

 国内最大級の顧客満足度向上プラットフォーム。お客さまのホンネを基に、効率的に顧客満足度を高めることが可能。定期的に意識調査も行っている。/運営=(株)ファンくる

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