料理人の愛用食材:「日本酒うさぎ」原口起久代店主 松本酒造「澤屋まつもと純米厨酒」など

2014.08.04 425号 05面
原口起久代 日本酒うさぎ店主

原口起久代 日本酒うさぎ店主

 ◆コクとうまさ引き出す高級料理酒 力強い飲み応えが魅力の純米酒

 若い女性店主・原口起久代さんが切り盛りする、「日本酒うさぎ」は、原口さんお薦めの地酒がズラリと並ぶ、日本酒専門の居酒屋。常時、30~40種類の銘柄を用意し、どれでも400円(90ml)と手ごろな価格で提供している。

 肴は、野菜のディップ感覚で味噌を調味した“おかず味噌”など、家庭料理が中心の親しみやすいメニューを用意。料理全般に使用しているのが、松本酒造が高級料理酒として製造している「澤屋まつもと純米厨酒」である。

 「このお酒は、“厨酒”と銘打っているだけあり、料理との相性がぴったり。煮物などにもコクが出て、しっかりした味に仕上がります」。一般の酒に比べ、うま味を引き出すアミノ酸が多く含有されているのが特徴である。また、飲料としてイチオシなのが、永山本家酒造場の「貴 濃醇辛口80純米酒」。あえて精米歩合80%の低精白で醸造した純米酒で、酒のうまさをきっちりと感じる力強い飲み応えが魅力である。

 “日本酒好き”からスタートし、多くの蔵元と出合うことで、より日本酒の魅力にはまっているという原口さん。日本酒好きの女性客も増加中で、今後も幅広い商品を紹介していきたいと話す。

 ●商品紹介

 「澤屋まつもと純米厨酒」松本酒造(京都府京都市)

 「貴 濃醇辛口80純米酒」永山本家酒造場(山口県宇部市)

 規格=1.8L

 料理によし飲んでよしのこだわりの酒

 「澤屋まつもと純米厨酒」は、天然アミノ酸を多く含む(積算数値は同社普通酒の約6倍)高級料理酒。通常の3分の1程度の使用料で、素材の持ち味を上品に引き出す。「貴 濃醇辛口80純米酒」は、杜氏の名前を冠したこだわりの酒。山田錦を使用し、精米歩合80%で醸造。

 ●プロフィール

 「日本酒うさぎ」原口起久代店主

 はらぐち・きくよ 1979年岡山県生まれ。大学卒業後、百貨店勤務を経て飲食店に転職。その後、知人の鉄板焼き店で店長として勤務。2008年、大阪・心斎橋で「日本酒うさぎ」を開店。12年、現在地に移転。日本酒のイベント「愛酒でいと」を主催するなど、蔵元と日本酒ファンをつなげる活動にも取り組んでいる。

 ●店舗情報

 「日本酒うさぎ」

 所在地=大阪府大阪市中央区内本町2-3-8、ダイヤパレスビル本町107

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら