なめ茸・山菜加工特集

農産加工 2019.11.21
なめ茸・山菜加工特集

 「ご飯のお供」として親しまれている、なめ茸。昭和、平成と家庭の食卓で一定の立ち位置を築いてきた定番が、令和を迎えて進化を見せつつある。なめ茸の特徴的な容器、ガラス製偏平瓶に代わって一部で採用が進むソフトボトルタイプの製品は、スーパー(SM)など幅広いチャネルで採用が拡大。食の多様化や「ご飯離れ」で需要基盤が揺らぐ中、ユーザーの目を引く新たなスタイルと扱いやすさで新たなニーズを獲得し始めている。一方で、レギュラーの瓶アイテムは廉価傾向があらためて強まり、安い中国産への切り替えも活発化。極端な低価格路線でカテゴリーシェア2位の座を占めていた小松食品が2015年9月に倒産したことで、一時は適正価格への見直しに期待が高まったが、市場の低価格要求は根強く、実勢価格は低迷が続く。上がる一方の原材料費、輸送費、人件費といったコストに圧迫される業界は、さらに難しいかじ取りを迫られている。
 誕生から、およそ半世紀。消費シーンは大きく変わり、ユーザーの世代交代も進む。廉価体質からの脱却という難題が重くのしかかる中で、業界は価格から価値への訴求シフトを急いでいる。(長野支局長=西澤貴寛)