加工わさび特集
加工わさび業界はこれまで堅調な推移を続けてきたが、今上期は家庭用、業務用ともに厳しい状況となった。ゴールデンウイーク前までは駆け込み需要があり、前年を上回って推移していたが、ゴールデンウイーク明け以降はその反動と7月の台風や冷夏などの影響で数字は伸び悩んだ。しかし秋以降は家庭用では回復傾向が見られる。業務用の国内は厳しさが残るものの、本格的な需要期である年末に向け需要回復が期待される。(高木義徳)
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◆加工わさび特集:家庭用・業務用とも状況厳しく 年末需要の回復に期待
調味 2019.11.18加工わさび業界はこれまで堅調な推移を続けてきたが、今上期は家庭用、業務用ともに厳しい状況となった。ゴールデンウイーク前までは駆け込み需要があり、前年を上回って推移していたが、ゴールデンウイーク明け以降はその反動と7月の台風や冷夏などの影響で数字は伸び悩…続きを読む
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加工わさび特集:家庭用=5月以降縮小傾向 徳用サイズの伸び続く
調味 2019.11.18チューブタイプと粉わさびを含む家庭用加工わさび全体は、今年9月までの直近1年間の市場を見ると売上高は前年比0.8%減となった。チューブタイプが同0.3%減、粉わさびが同10.3%減となり市場は前年を割り込んで推移している。 チューブタイプの内訳を見ると…続きを読む
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加工わさび特集:業務用=連休後、市場は軟化 コスト増で価格改定機運
調味 2019.11.18業務用(加工用含む)は、国内では消費者の魚離れや旬の魚が不漁となるなどで厳しい状況を続けてきた。今年については、ゴールデンウイークの大型連休で需要は回復。その後の市場の拡大が期待されていた。しかし連休明け以降の市場はこれまで以上の厳しさとなった。大型…続きを読む
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加工わさび特集:原料事情=安定推移が継続 長期的な生産量に不安
調味 2019.11.18加工わさび原料となる西洋わさびと本わさびはここ数年、生産量と原料価格ともに比較的安定した推移を続けてきた。中国産をメーンとする西洋わさびは今年度も安定しているようだ。国産を中心とする本わさびも今年度については全体として安定しているものの、生産者の高齢…続きを読む
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加工わさび特集:首都圏=台風・冷夏が影響 国内市場冷え込み懸念
調味 2019.11.18家庭用の加工わさびチューブタイプの19年9月までの1年間を見ると、市場全体では前年比0.7%減となった。これまで家庭用は堅調な推移を続けてきたが、特に7月以降の夏場にかけての落ち込みが大きかった。また、業務用も同様に5月以降、数字は伸び悩み、7月は台…続きを読む
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加工わさび特集:中部=金印 創業90年記念事業を実施 機能性素材分野も着々
調味 2019.11.18業務用加工わさびのトップメーカーである金印。創業90周年となる今期(20年3月期)は、記念事業の一環として、東京オリンピック・パラリンピックの大会顧問も務める三國清三シェフを講師に招き、「親子で味覚の授業」と題した食育イベントを10月に実施。小学校4…続きを読む
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加工わさび特集:長野=県産陸わさびの拡大へ マル井など地域で協働
調味 2019.11.18わさび生産量国内トップの長野県。最大産地・安曇野地域の「安曇野わさび」は、加工わさびやわさび関連商品はもちろん、菓子類や調味料など多彩な食品で高付加価値化のフレーバー素材に採用されるなど、抜群のブランド力を誇っている。ただ、気候温暖化などの影響で、県…続きを読む
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加工わさび特集:田丸屋本店 「わさビーズ」が好調 映えるカプセルわさび
調味 2019.11.18田丸屋本店が18年12月に発売した「わさビーズ」が好調だ。市販用、業務用合わせて年間売上げ6000万~7000万円を目標としていたが、短期間で達成。注文が相次ぎ供給が間に合わず、6月には製造ラインを増設し、市販用だけでも10月時点で約19万個を売り上…続きを読む
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加工わさび特集:静岡=万城食品 加工わさびの輸出増 たれ類などが伸長
調味 2019.11.18静岡県の昨年度の本わさびの生産量は、水わさびが根茎で244.8t(前年比0.5%減)、葉柄が88.6t(同26.7%減)となった。畑わさびは根茎が1.9t、葉柄が133.3t(同7.2%減)となった。水わさびの合計生産量は333.4t(同9.1%減)…続きを読む