北海道夏季特集

総合 2020.08.31

 北海道内で第1例目の新型コロナウイルス感染者が確認された1月28日以降、感染地域が全道に広がり、全国よりも1ヵ月早い2月28日に独自の新型コロナウイルス緊急事態宣言が出され、3週間にわたる週末の外出自粛、一斉休校となった。さらに第2波到来で「北海道・札幌市緊急共同宣言」により自粛ムードに拍車がかかり、その後、全都道府県に緊急事態宣言が出された。相次ぐ緊急事態宣言、一斉臨時休校の長期化、企業のテレワーク実施、観光業、外食の不振、公共施設の休業など消費動向に大きな影響を与えた。
 いま本格的な夏シーズンだが、全道各地での夏祭りイベントなどが相次ぎ中止。札幌の風物詩で1万3000席を誇っていた大通ビアガーデンも急きょ規模を50分の1に縮小して「大通ミニビアガーデン」として開催したが、観光、外食、飲食店の不振が続き酒類業界を取り巻く環境、ホテル・外食など業務用ルートの影響継続など回復には及んでいない。盆商戦も帰省や密に対する自粛ムードなどで、例年と全く様変わりした北海道の夏シーズン。秋冬や年末商材に向けた難しいかじ取りが求められている。(高田真人)