育児用調製粉乳・ベビーフード特集

乳肉・油脂 2021.03.08

 新型コロナウイルス感染拡大で育児環境が激変する中、育児用調製粉乳とベビーフードに期待される乳幼児の健康を支える使命は、さらに重みを増している。調乳指導機会が多く失われるなど、乳幼児を持つ親をとりまく状況は厳しさを増している半面、今まで以上に子どもの健康に対する関心は高まりを見せている。先行指標となる出生数もさらに厳しい見通しで、市場の先行きは不透明なままだが、在宅時間の増加や外出自粛は両カテゴリーの買い回りを大きく変化させ、各メーカーは母親・父親に寄り添ったプロモーション展開や商品訴求が必須だ。デジタルプラットフォームを用いた新常態のコミュニケーションを活用した育児参加者の不安軽減がますます求められる。両カテゴリー共に、いかに情報提供をしていくかが重要。変化する社会の要請に合わせた商品開発はもちろん、ユーザーの開拓と深耕に向けた新しい施策が市場浮沈の鍵を握りそうだ。(小澤弘教)