育児用調製粉乳・ベビーフード特集
新型コロナウイルス感染拡大で育児環境が激変する中、育児用調製粉乳とベビーフードに期待される乳幼児の健康を支える使命は、さらに重みを増している。調乳指導機会が多く失われるなど、乳幼児を持つ親をとりまく状況は厳しさを増している半面、今まで以上に子どもの健康に対する関心は高まりを見せている。先行指標となる出生数もさらに厳しい見通しで、市場の先行きは不透明なままだが、在宅時間の増加や外出自粛は両カテゴリーの買い回りを大きく変化させ、各メーカーは母親・父親に寄り添ったプロモーション展開や商品訴求が必須だ。デジタルプラットフォームを用いた新常態のコミュニケーションを活用した育児参加者の不安軽減がますます求められる。両カテゴリー共に、いかに情報提供をしていくかが重要。変化する社会の要請に合わせた商品開発はもちろん、ユーザーの開拓と深耕に向けた新しい施策が市場浮沈の鍵を握りそうだ。(小澤弘教)
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◆育児用調製粉乳・ベビーフード特集:新常態下の育児に寄り添う提案を
乳幼児食品 特集 2021.03.08新型コロナウイルス感染拡大で育児環境が激変する中、育児用調製粉乳とベビーフードに期待される乳幼児の健康を支える使命は、さらに重みを増している。調乳指導機会が多く失われるなど、乳幼児を持つ親をとりまく状況は厳しさを増している半面、今まで以上に子どもの健…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:育児用調製粉乳=生産量、前年比3.3%増に
乳幼児食品 特集 2021.03.0820年1~12月の出生数(人口動態統計速報値=外国人を含む国内の実需ベース)は、前年から2万5917人減少し、87万2683人となった。17年に100万人の大台を切り、昨年は90万人を下回って減少が止まらず、過去10年での最低値を更新した。 育児用…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:乳児用調製粉乳=あらためて顧客接点構築
乳幼児食品 特集 2021.03.08育粉市場がほぼ前年並みから微減で推移する中、20年の乳児用調製粉乳市場は前年並みから微増だったと予想される。共働き世帯や女性の社会進出の増加などの社会的背景は変わらず、特に女性の就業率は18年に全年齢ベースで50年ぶりに50%を突破し、20年も前年同…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:乳児用液体ミルク=コロナ禍も常時使用促進
乳幼児食品 特集 2021.03.0819年3月に江崎グリコと明治が発売した乳児用調製液状乳(液体ミルク)は、20年4月に雪印ビーンスタークが市場参入し、父親をはじめとした多彩な育児参加を後押ししてきた。しかし国内の市場形成から2年が経過する中で、コロナ禍がカテゴリーを直撃。外出時の使用…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:フォローアップミルク=時代に合った価値啓発…
乳幼児食品 特集 2021.03.08フォローアップミルクはメーカーにより好不調の差が現れているものの、全体としてダウントレンドが続いている。乳児用調粉の使用期間が1歳まで延長されたことが定着、幼児用のフォローアップミルクは9ヵ月から1歳までの3ヵ月を失って久しいが、最近では牛乳へのシフ…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:ベビーフード=生活スタイルの変化反映
乳幼児食品 特集 2021.03.08出生数の減少、有職主婦の増加、父親の育児参加などを背景に、簡便性やバランスの良さを強みとしてベビーフード市場は堅調な拡大を続けてきたが、20年は前年をやや下回る形での推移となった。新型コロナウイルス感染拡大でこれまでの使用方法・シーンが大きく変化し、…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:特殊調製粉乳=確実な提供と情報発信を
乳幼児食品 特集 2021.03.0820年9月に発表された人口動態統計(確定数)によると、日本での19年の乳児死亡率(出生1000比)は、前年に引き続き1.9となった。乳児死亡数は1654人で、1899年の調査開始以来、3年連続で過去最少を更新した。新生児死亡率も前年をさらに下回り75…続きを読む