RTD特集
RTDメーカー各社による長期的・持続的な成長維持に向けた提案が活発化している。22年は高単価品の発売が相次ぐなど、付加価値戦略を鮮明にする企業が目立つ。また、ハードセルツァーに代表される若年層をターゲットにした提案も多い。市場の今後を見据え、酒類消費の将来を担う層の取り込みが重要視されている。外食の大幅復調が予想され、ユーザーの外飲みへの流出が懸念される今年。RTDは引き続き伸長は固そうだが、いかに将来に向けた新しい芽を生み出すか。各社の取組みの行方が注視される(特集内、1ケース=6L換算)。(丸山正和)
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◆RTD特集:持続的成長へ提案活発化 “新たな芽”を探る
酒類 2022.04.20◆「価値」「若年層」が焦点 RTDメーカー各社による長期的・持続的な成長維持に向けた提案が活発化している。22年は高単価品の発売が相次ぐなど、付加価値戦略を鮮明にする企業が目立つ。また、ハードセルツァーに代表される若年層をターゲットにした提案も多い…続きを読む
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RTD特集:レモンサワー CVSでの併買率上位に
酒類 2022.04.20RTD市場の半数を占めるレモンサワー。CVSでのレモンサワーと同時購入率(併買率)を見ると、「新ジャンル」を筆頭に「ビール」「スピリッツ」などアルコール類が大部分を占める。一方で3位の「スナック」をはじめ「惣菜」「おにぎり」「サラダ」などの食品、「ア…続きを読む
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RTD特集:サントリースピリッツ 「ものづくり力」発揮 需要創出を重点戦略に
酒類 2022.04.20サントリースピリッツは今期、RTD事業で「主力ブランドによる市場活性化」と「ものづくりを活かした新需要の挑戦」を重点戦略に据える。「-196℃」で中身の進化を通じた食中酒としての提案を一層推進するほか、強みとする多彩な原料酒やブレンド技術への知見を注…続きを読む
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RTD特集:キリンビール 高付加価値ブランドの拡大加速 構成比1割強目指す
酒類 2022.04.20キリンビールのRTD事業は今期、「既存ブランドの成長」と「高付加価値ブランドによる市場創造」の二つを戦略の柱に掲げる。特に高付加価値品については拡大を加速し、同社RTDに占める構成比を1割超まで引き上げる方針だ。 高付加価値RTD群は21年に342…続きを読む
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RTD特集:宝酒造 「丸おろし」3フレーバー訴求 エシカルな「すみか」育成
酒類 2022.04.20宝酒造の21年4月~22年3月ソフトアルコール飲料販売数量は、2876万ケース(250ml×24本換算)で前年維持となった。アイテム別では販売数量の7割以上を占める主力のタカラ「焼酎ハイボール」が前年比4%増だったものの、21年5月に同商品を含む缶入…続きを読む
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RTD特集:アサヒビール 収益確保重視を継続 今期、前年比38%増計画
酒類 2022.04.20アサヒビールは、収益の確保を重視したRTD戦略を継続推進する。注力ブランドに特化し利益基盤の抜本的な改革を進めるとともに、フラッグシップブランドの開発育成を目指す。今期は前年比38.6%増の510億円を計画する。 重点2ブランドのうち、酒類エントリ…続きを読む
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RTD特集:サッポロビール 専門性で差別化 グレフル特化の新ブランド発売
酒類 2022.04.20サッポロビールのRTD事業は22年、専門性の追求をテーマに据える。多様化が進むRTD市場で、明確で分かりやすい選択理由を持った商品を提案し差別化を図っていく考えだ。今期計画は前年比26%増に据える。 「濃いめのレモンサワー」は、「しっかりすっぱい」…続きを読む
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RTD特集:チョーヤ梅酒 「ウメッシュ」好調 梅の価値感じる商品開発に取組み
酒類 2022.04.20梅酒の総合メーカー・チョーヤ梅酒のRTDカテゴリーの業績は、コロナ禍の家飲み需要の影響を受けた一昨年に比べ、落ち着いた状況となっている。 主力商品のうち「The CHOYA ウメッシュ」と、缶入り低アルコール飲料として20年3月に発売した「The …続きを読む
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RTD特集:コカ・コーラシステム 「檸檬堂」500mlで新規獲得 ノンアル活…
酒類 2022.04.20コカ・コーラシステムは今期、「檸檬堂」のさらなる規模拡大に加え、「同 うちわりレモン」やキャンペーンで家飲みを豊かにする提案を展開する。併せて「よわない檸檬堂」によるノンアルコール飲料市場の活性化にも取り組む。 「檸檬堂」は21年、前年実績を上回っ…続きを読む