なめ茸・山菜加工特集

農産加工 2022.06.29
なめ茸・山菜加工特集

 「ご飯のお供」の定番として半世紀以上にわたって親しまれているなめ茸に、製造コストの上昇が重くのしかかっている。昨年秋ごろから上昇の勢いを見せていた原材料費、物流費、製造エネルギー費などは、2月から続くロシアのウクライナ侵攻以降、さらに加速。固形分60%の普及品タイプが80円前後で販売されることも珍しくない過剰ともいえる「値頃感」が価格転嫁を阻み、なめ茸を象徴するガラス製偏平瓶のごとく、製造各社の収益を押しつぶしている。
 コロナ禍による“巣ごもり需要”で一時的に伸長したニーズは数ヵ月で反動減に転じ、2021年4月から22年3月の各社なめ茸カテゴリーの製造・販売実績も低調に推移した。もはや反動減とはいえない現在も負の流れを断ち切れない状況は、消費基盤の抜本的な弱体化を如実に示している格好だ。(長野支局長=西澤貴寛)