1月16日。今日は禁酒の日
1月16日は禁酒の日。1920年1月16日にアメリカで禁酒法が施行されたことに由来する。禁酒法は敬虔なキリスト教徒の活動によって始まったが、アルコールがギャングの資金源などになったことにより反発を受け1933年に廃止された。
禁酒法の時代に生産量を伸ばしたカナダのウイスキー
アメリカンウイスキーはスコットランドやアイルランドからの移民が、土地に産する穀類から蒸溜酒を作ったことが始まり。初めはライ麦が主要な原料とな った。1775年に始まった独立戦争後にはウイスキーに重税がかけられ、暴動(ウイスキー反乱)が起きた。蒸溜業者や農民はケンタッキーに逃れ、そこでトウモロコシを原料にウイスキーを製造した。このウイスキーの品質が高く、郡の名前を冠してバーボンウイスキーとして知られるようになった。
1920年代の禁酒法時代などの変遷を経ながらウイスキーの需要は増大し、バーボンは代表的なウイスキーの一つとなっている。
カナダのウイスキー生産は17 世紀半ば過ぎに始まり、19世紀に発達した。1850年にはオンタリオ周辺で約200の蒸溜所があっ た。1920年から施行された禁酒法時代、アメリカへのウイスキー供給により拡大し、禁酒法廃止後も、アメリカ市場に広く浸透した。蒸溜所は2003年には22カ所となっている。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:東京農業大学 徳岡昌文))