3月4日。今日はバウムクーヘンの日
3月4日は株式会社ユーハイムが制定したバウムクーヘンの日。1919年3月4日、広島県物産陳列館(のちの原爆ドーム)でドイツ俘虜展示即売会が開催され、カール・ユーハイム氏がバウムクーヘンを出品した。これが日本におけるバウムクーヘンの始まりとなったことに由来する。 バウムクーヘンは起泡生地と呼ばれる生地のうち、さらに油脂生地と呼ばれる生地でできている。
バウムクーヘンのなめらかな生地は油脂のおかげでできる
(起泡生地とは)スポンジ生地、バターケーキ生地など、いわゆるケーキ類の代表的生地である。これには卵生地と油脂生地があり、卵生地は卵白の起泡性を、油脂生地は脂肪のクリーミング性を利用し、海綿状の組織形成を行わせるもので、卵、砂糖、小麦粉、油脂が主材料であるが、スポンジ生地では油脂をまったく使用しないものもある。
(中略)
油脂生地の調製方法には、シュガーバッター、フラワーバッター、オールインミックス法の三法がある。シュガーバッター法は配合する脂肪に砂糖を加えて十分クリーミングしたのち卵を徐々に加えてよく混合、最後に小麦粉を加えて生地とする。フラワーバッター法とは脂肪をクリーミーな状態としたのち小麦粉を混合、ついで砂糖と卵を徐々に加えて滑らかな生地に仕上げればよい。オールインミックス法はすでに述べたとおり全原料の混合方式で、これらの油脂生地の代表的製品としては、パウンドケーキ、バウムクーヘン、フルーツケーキなどがある。
(日本食糧新聞社『食品知識ミニブックスシリーズ 菓子入門』(引用箇所の著者:早川幸男))