4月1日。今日は熊本甘夏の日
4月1日は熊本県果実農業協同組合が制定した熊本甘夏の日。4月に熊本甘夏が本格的な需要期を迎えることに由来する。
初夏の味わい、甘夏
「夏ミカン類」には、夏ミカンと甘夏がある。夏ミカンは夏ダイダイ、夏柑ともいわれ300年近く前、山口県の青海島で生まれた品種とされている。
このミカンの特徴は糖度が低くしかも酸が強く、苦味を含んでいる。果実になるのが早く、耐病虫性が強く、栽培が容易だったことや、豊富な果汁に苦味 や酸っぱさが初夏に食べる果実として人気を呼び、一時はわが国の代表的な晩性カンキツであった。果汁としては、そのままで飲用できないので、温州ミ カン果汁とのブレンド用として利用されている。
甘夏柑は夏ミカンの欠点である酸を減らしたもので食べやすくなり、しかも外観もよくなり、最近年は生産量が増加している。果汁としては風味に乏しく、しかも、苦味がないなど特徴もなく不適性とされているが、最近では品質的な改良がなされ、夏ミカンの果実飲料が生産されている。
(日本食糧新聞社、社団法人日本セルフサービス協会『食品知識ミニブックスシリーズ 果実飲料入門』星晴夫)