4月10日。今日はお弁当始めの日
4月10日は株式会社ニチレイフーズが制定したお弁当始めの日。日付はこの時期が弁当の出現頻度が高い時期であること、弁当の「弁」の時が4に似ていること、10を「当」と読むことに由来する。
高度経済成長によって少なくなった弁当食
高度経済成長により、国民生活も急激に向上して、食生活様式にも大きな変化が現れはじめた。すなわち洋風化の波と生活環境の変化である。
米食からパン、めんなどの粉食への移行がはじまり、魚肉ソーセージが開発された。
各家庭に電気冷蔵庫が普及し、食料品マーケットが続出したことによって、保存食品の価値そのものが徐々に低下していった。
原料産地における大型冷蔵庫が数多く建設され、冷凍品の輸送体制が急ピッチで整備されていった。そして、人口が増加し、所得が増大するにつれて、いかなどの原料魚について生鮮食品として流通する割合が大きくなり、その価格も高騰の一途をたどるようになった。
学校給食、工場給食制度が全国的に普及し、勤労者の外食が増えて、弁当食は次第にその影をひそめた。
少量の副食で主食をたくさん食べるという習慣は一掃され、生野菜、サラダ、肉など、淡白なもの、うまくて栄養価の高いものを多く摂取する欧米的食習慣が、広く国民各階層に定着していった。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:全国調理食品工業協同組合 橋本正弘))