4月21日。今日は川根茶の日
4月21日は川根お茶街道推進協議会が制定した川根茶の日。川根茶とは静岡茶のなかでもとくに高品質な銘柄とされている。 日付はこの日が新茶のシーズンの直前で、立春から数えて七十七夜となることが多いことに由来する。
一番美味しい一番茶
茶は植物学的には、ツバキ科カメリヤ属の多年性常緑作物である。原産地については、アッサム種と中国種の二つに分かれるとする説と、大差はなく一元であるとする説があるが決定はみていない。
日本で栽培されているものは中国系である。 気象と茶の品質との関係は大きく、高温多雨地帯では生育は旺盛であるが、品質的には渋味が強く、香りはやや薄い傾向にある。
昔から、わが国で銘茶の産地として知られている地帯は、昼と夜の気温較差が大きい冷涼な山間地帯で、河川による霧の発生しやすい所である。
摘採は1年に2〜3回、なるべく良質でそろった若芽を摘採することが理想である。一番茶(4月末〜5月上・中旬)、二番茶 (6月下旬〜7月上旬)が中心で、 暖地では三番茶(8月上旬)を行うところもある。
一般には能率的な動力(可搬型)摘採機(1日2,000kg)、乗用型摘採機(1日4,000~5,000kg)によっている。
茶の品質と摘採との関係も深く、春先の一番茶が化学成分、とくに窒素成分が多く品質がもっともすぐれ、二〜三番茶は夏茶といわれ、品質が劣る。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:社団法人 静岡県茶業会議所 榎田将夫 ))