寒天特集2024
夏の需要期を迎えている寒天。多彩なゼリー強度や食感を表現できる粉末寒天、冬場の寒気を生かした製造方法で手掛ける角(棒)寒天、細(糸)寒天など、伝統と先進性を併せ持つ。その足元が今、大きく揺らいでいる。寒天の原料である海藻、原藻が、気候温暖化に伴う海水温の上昇や潮流の変化で収穫量を大きく減らしているためだ。(長野支局長=西澤貴寛)
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◆寒天特集:消える原藻、枯渇高騰の難局に
水産加工 2024.07.29夏の需要期を迎えている寒天。多彩なゼリー強度や食感を表現できる粉末寒天、冬場の寒気を生かした製造方法で手掛ける角(棒)寒天、細(糸)寒天など、伝統と先進性を併せ持つ。その足元が今、大きく揺らいでいる。寒天の原料である海藻、原藻が、気候温暖化に伴う海水…続きを読む
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寒天特集:品質・供給維持へ 避けられぬ価格転嫁
水産加工 2024.07.29「原藻事情が最大の懸念材料」と話す寒天のトップ企業、伊那食品工業の塚越英弘社長。「国産テングサ、韓国産テングサは生育不良や潮の流れの変化、採集労働者の減少で大幅に採集量が減っており、今後の回復もまず見込めない。調達できる草で何とかするしかない」と話す…続きを読む
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寒天特集:岐阜県寒天水産工業組合、第69回展示品評会を開催
水産加工 2024.07.29●農水大臣賞 山一寒天産業の西尾氏 岐阜県寒天水産工業組合は5月24日、同県恵那市山岡町の山岡農村環境改善センターで第69回岐阜県寒天展示品評会を開催した。 今年度は、優秀賞の農林水産大臣賞に、山一寒天産業の西尾有揮氏が選ばれた。「自分の名前を知…続きを読む
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寒天特集:森田商店・森田尚宏社長 テングサ採取時期の天候がポイント
水産加工 2024.07.29テングサは寒天やところてんの原料となる重要な水産資源である。そこでこの寒天の原料となるテングサの2023年の概況について森田商店の森田尚宏社長に話を聞いた。(西川昌彦) --テングサの現状は。 森田 テングサの生育域は南北半球の温帯から亜熱帯であ…続きを読む
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寒天特集:原藻動向=23年輸入量4.2%減 価格は約1割上昇
水産加工 2024.07.29●「モロッコ依存」高まる気配 財務省貿易統計によると、寒天用原藻(紅藻類テングサ科)の23年輸入量は1450tで、22年を4.2%下回った。海藻を下処理した原藻は長期間の保存が可能なため、輸入量と消化量(製品の製造量)、需要の増減に相関性はそれほど…続きを読む
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寒天特集:伊那食品工業 新世代の需要創出へ
水産加工 2024.07.29●健康、環境志向進む 海外市場に拡大余地 寒天の世界シェアでトップを誇る伊那食品工業。さまざまなゼリー強度や粘り、食感を表現できる業務用製品、「健康」と「ちょっと手づくり」がコンセプトの家庭用アイテムなどを多彩に展開している。「新しい世代の消費者ら…続きを読む