数字で読み解くフードサービストレンド:2024年の外食・中食市場規模は前年比4.2%増
●過去最高を記録
外食・中食市場が好調です。サカーナ・ジャパン(エヌピーディー・ジャパンから社名変更)が提供する、外食・中食市場情報サービス「CREST」によると、2024年1~12月計の外食・中食市場規模は、22.13兆円で、前年同期比4.2%増、コロナ前の19年比5.0%増の見込みです。調査を開始した14年以降で最高規模となる見込みです。
過去最高規模を記録する見込みの外食・中食市場規模ですが、インフレ・値上げの影響により、1人当たりの客単価が大きく上昇したことが寄与しています。コロナ前の19年と比べると客単価は10%以上、上昇しています。
食機会数(客数)は、コロナ前比で約6%減と、まだ以前の水準には達していません。とはいえ、人口減少も進行している中、6%減まで戻っているのは、消費者の外食・中食需要が以前より高まっているといえます。特に24年は飲食店での外食の成長が高く、会社員を中心に需要が伸びています。出社が増加し、その時のランチ需要だけでなく、帰りに立ち寄る夕食の需要も堅調で、今後も成長が期待されます。
(サカーナ・ジャパン 東さやか)