メニュートレンド:愛犬と一緒に楽しむイタリアンフルコース 「ドッグアミューズメント迎賓館」

2009.05.04 357号 01面

ペットブームといわれて久しい昨今、ペット可マンションは当たり前となり、ペットと泊まれるホテルも登場。外食産業においても、ペットと入店できるカフェやレストランを見かける機会が増えてきた。そんな中、愛犬を同伴できるだけでなく、「コース料理を味わう楽しみを共有できる」と評判なのが、大阪市北区にある「ドッグアミューズメント迎賓館」のイタリアンカフェ&レストランだ。人用はもちろん、犬用のフルコース「ワンコディナー」も、予約時にアレルギーや好みを細かくヒアリングし、シェフが個別対応で創作している。

「全国犬猫飼育率調査」(ペットフード工業会)によると、2008年度の犬猫飼育頭数は前年度より130万頭多い約2684万頭。15歳未満の子どもの人口約1725万人を大きく上回っている。

ペットビジネスの将来性に着目した(株)トップインターナショナルは、2004年、ドッグラン、動物病院、ペットホテルなどを集積した愛犬専門総合レジャービル「ドッグアミューズメント迎賓館」をオープン。「人とペットの心豊かな共存空間」をテーマに、2階のイタリアンカフェ&レストランでは時間や空間に加え、“食事の楽しみ”を共有できる料理やサービスを追求している。その姿勢が顕著に表れているのが、飼い主と同じペースで前菜からパスタ料理、メーン料理、デザートまでが順次サーブされる「ワンコディナー」だ。

同店の犬用の料理は、1点を除いて食材も調理法も人用と同じ。その1点とは、犬には刺激が強く、腎臓に負担がかかりやすい「調味料を一切使わないこと」。肉球にしか汗腺がない犬は、全身から余分なものを排出できる人間以上に、体によくないものを摂取させないことが必要だ。

また犬は、食物の良し悪しをにおい、食感、味の順で判断するといわれている。そこで、魚のソーセージに刺し身にもできる白身魚を使用するなど、新鮮な食材をできるだけ早く加工・調理することにこだわっている。新鮮な食材は味、香り、食感ともに豊かで、人にも犬にもおいしい料理を提供する基本だからだ。

さらに犬には、タンパク質は人間の約4倍、ミネラルの中には約10倍必要なものがある一方、人間にはない体内でビタミンCを合成する機能を持っている。つまり人間とは必要な栄養が異なるため、そのバランスにも気を遣っている。

マネージャーの安田寛之氏によると、「お客さまは愛犬が喜ぶと同時に、何より安心して与えられる料理をお望みです。そのためには、犬全般に関する正しい知識と、アレルギーや好き嫌いといった個々の特性の両方を把握し、いかに料理やサービスに反映できるかがカギとなります。そこで日々の勉強と、お客さまとはもちろん、スタッフ同士のコミュニケーションを重視している」という。また飼い主は、「自分と同じものを食べさせたい」という気持ちが強い。味や量は違えども、人用の料理と同じ食材、同じ見た目のメニューを今以上に充実させ、飼い主の満足度向上につなげたいとのことだ。

◆「ドッグアミューズメント迎賓館 イタリアンカフェ&レストラン」

経営=(株)トップインターナショナル/店舗所在地=大阪市北区同心1-7-26 電話06・6357・5964/開業=2004年2月/営業時間=午前10時~午後8時(土日祝は午後9時)、木定休/坪数・席数=約35坪・34席/1日来店客数=平日約20組、土日祝60~70組/目標月商=170~180万円/スタッフ=3~4人

◆愛用食材:「3色エリケ」

犬にも安心な小麦粉と水だけの食材

イタリア料理にパスタは不可欠。また、小麦粉と水だけから作られる自然食品のパスタは、犬にも安心な食材だ。「ドッグアミューズメント迎賓館」では、良質のタンパク質を多く含み、弾力性に富むデュラム・セモリナと呼ばれる小麦粉から作られるイタリアのパスタを使用。犬用には、ホウレンソウの緑、トマトの赤、プレーンの白がミックスされたらせん形の3色エリケなど、食べやすいショートタイプを用いるケースが多い。

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