トップインタビュー 明治サンテオレ取締役社長・黒川孝雄氏 FCが70店に

1993.11.01 39号 3面

‐‐創業二〇周年を迎えられて、近況はいかがですか。

黒川 二十数年前、明治乳業が外食を新規事業としてとり入れようと計画した時に、私は将来ハンバーガー業界は三〇〇〇億円市場になるから、その一〇%のシェアを取りたいという壮大な意気込みで立案・着手しました。現在、ハンバーガー市場は、四三〇〇億円と言われています。マクドナルド、モスバーガー、ロッテリアの上位三社で八五%以上のシェアを取っており、残りわずかを中堅が取り合っているというところです。弊社は一%というところでしょうか。今期は売上げ五〇億円弱をめざしています。既存店は沈んでまして、新店で、なんとか微増になるというところです。私が昭和61年に社長に就任した頃は、フランチャイズ(FC)ビジネスで始めた店舗展開が直営にかたよっていました。この三年間でFC店を急速に伸ばし、現在FC七〇店、直営二〇店の九〇店体制となっています。本来はドミナント化を図りたいのですが、競争の激化などでむずかしく、エリア拡大で増やしていく方法をとっています。

‐‐ハンバーガーマーケットの市場性はいかがでしょうか。

黒川 ファーストフード(FF)は伸びます。コンビニエンスストア(CVS)も中食で伸びています。しかし、CVSとの競争ではFFが見劣りしているように思います。CVSはPOSでしっかり武装していますから強いですよね。いかにCVSと棲み分けしていくか、FFの今後の課題だと思います。

‐‐最近のバーガーキング上陸についてはいかがですか。

黒川 歓迎しています。新規参入があるということはハンバーガー市場がまだよいということですから。この業界を宣伝してもらっていると思っています。

‐‐手ごわい新規参入があると、ますます競争が激しくなりそうですが、他社との差別化はどのように考えていますか。

黒川 上位三社で八五%以上を取っている現状では、中堅は立地でいうと、大手が出店していないところ、隙間を狙うしかないでしょうね。たとえば、ショッピングセンターのフードコートなどで、たこ焼ではあきたらず、もうワンランク上が欲しいというところです。最近ではレジャー地で、神奈川の八景島、東京・二子玉川のナムコワンダーエッグなどに出店しました。低額投資で回収がいいです。特殊なところを積極的にやっています。最近、フードコートに出店していると、まとめて一つをやってくれと言われることがあります。特に業態の変化は考えていませんが、そのようなニーズもあるということがわかりました。

‐‐メニュー面での差別化はどのようなことをされていますか。

黒川 バブルの時は三〇〇円以上の高い高級ハンバーガーが売れました。しかし、ベースになるハンバーガーは各社二一〇円でこの一〇年間変わっていません。そこで「ハンバーガーに思いきった変革を」ということで、10月1日から、タルタルソースとオリジナルのブラウンソース(芳香野菜とトマトを煮込んだ醸造ソース)で味付けしたハンバーガー二一〇円を全店に投入しました。従来のハンバーガーの質をあげて、価格は据え置きです。実験店ではいい成績をあげましたので、期待の商品です。

‐‐リストラはどんなことをやられてますか。

黒川 もうやりつくしました。特に成果のあったのは不採算店を思いきって閉鎖したことです。三年間で十数店閉鎖しました。そういう意味ではリストラはだいたい終わりました。おかげさまで、九二年度は創業以来の利益がありました。今年は出店に力を入れていまして、通常ですと年間に七~八店ですが、倍の一五店予定しています。分母が小さい弊社としては、かなり積極的な展開です。

‐‐客は帰ってきていますか。

黒川 この夏は冷夏も加わって、帰ってきてませんね。夏は既存店ベースで一〇%落ちています。売上げも一〇%ダウンしています。6月までは一〇〇%だったのですが、7、8、9月が特に悪いです。このままズルズルいくのかと、危機感はとてもあります。今は模索の時期で、これといった決め手がない。モスバーガーさんは増量、品質アップに動いているようですが、サンテオレは味を全く変えてしまう戦略にしました。戦略も長い目でみないとだめですね。海外、特に中国大陸への出店要請が多いんですが、力を拡散するよりは国内に集中していこうと思っています。

‐‐一〇〇%明治乳業の子会社としてやっておられますが、一番のメリットは何ですか。

黒川 物流です。これからレジャー施設などに出店していくとき、たとえばスキー場などは明治乳業の物流がないとできません。すでにアイスクリームを雪山まで持って行っているのでプラスワンでお願いできる。これは大手でもできないことだと思います。

‐‐メニュー面での差別化はどのようなことをされていますか。

黒川 バブルの時は三〇〇円以上の高い高級ハンバーガーが売れました。しかし、ベースになるハンバーガーは各社二一〇円でこの一〇年間変わっていません。そこで「ハンバーガーに思いきった変革を」ということで、10月1日から、タルタルソースとオリジナルのブラウンソース(芳香野菜とトマトを煮込んだ醸造ソース)で味付けしたハンバーガー二一〇円を全店に投入しました。従来のハンバーガーの質をあげて、価格は据え置きです。実験店ではいい成績をあげましたので、期待の商品です。

‐‐リストラはどんなことをやられてますか。

黒川 もうやりつくしました。特に成果のあったのは不採算店を思いきって閉鎖したことです。三年間で十数店閉鎖しました。そういう意味ではリストラはだいたい終わりました。おかげさまで、九二年度は創業以来の利益がありました。今年は出店に力を入れていまして、通常ですと年間に七~八店ですが、倍の一五店予定しています。分母が小さい弊社としては、かなり積極的な展開です。

‐‐客は帰ってきていますか。

黒川 この夏は冷夏も加わって、帰ってきてませんね。夏は既存店ベースで一〇%落ちています。売上げも一〇%ダウンしています。6月までは一〇〇%だったのですが、7、8、9月が特に悪いです。このままズルズルいくのかと、危機感はとてもあります。今は模索の時期で、これといった決め手がない。

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