最新アメリカフード情報 ポテトチップスに迫るトルティーヤチップス
チップスといえば、ポテトチップスの代名詞。ところが最近は、トルティーヤチップスが激しくポテトチップスを追い上げている。ニールセン・マーケティング・リサーチによると、一九九二年4月から一九九三年4月にかけてトルティーヤチップスの売上げは、一億四〇〇〇㌦。前年度に比べて三・四%の伸び。一方のポテトチップスは、金額で二〇億と上回るものの、伸び率は〇・五%に留まっている。
伝統的なトルティーヤチップスは、イエローコーンから作られ、塩味なし、くさび形に切って油で揚げる。しかし、最近はホワイトコーン、ブルーコーンを使ったもの、イエローコーンにブラックビーンズを混ぜて作ったものなど、バラエティーも豊か。塩味のもの、塩味のないもの、チーズフレーバー、チリフレーバー…。また、健康志向を反映して、油で揚げるかわりにオーブンで焼いたものが人気である。四年前にオーブン焼きのチップスを開発した「ギルトレス・グルメ」社は、一年間で業界二九番目から一〇番目の会社に成長した。今年は二五〇〇万㌦の売上げを期待している。
トルティーヤチップスは、ポテトチップスと違って、家庭でのスナックに加えて、レストラン(特にメキシカンレストラン)のメニューにも登場できるのが一つの強み。
(ニューヨークタイムズ)