人気一段と上昇「エスニック」 東南ア・中南米料理 健康的で異国情緒たっぷり
バブルに踊り、わが世の春をおう歌してきたフランス、中国、日本料理などの高級飲食店。しかし、バブルがはじけたいま、そのツケが重くのしかかっている。それを端的に示すのが一部の専門店を除き軒並み売上げ減という異常事態。
こうした不景気風の中にあって好調、人気に一段と拍車がかかっているのが東南アジア・中南米のエスニック料理。料理の国際化、健康志向という太い流れの中で、味、値段も手頃とあって今後ますます期待できる業種といえよう。
アメリカやヨーロッパの大都市で依然として人気のあるエスニック料理が、この数年来、日本でも受け入れられ、エスニック料理のもつ民族調豊かで、異国情緒たっぷり料理、味に関心を持つ人が増えつづけている。
エスニック料理の大先輩、ニューヨークではメキシコ料理、ギリシャ料理は流行を終えて、このところアジア系のエスニック料理に人気が集まっている。日本でも、その傾向は東京、大阪という大都市に強く現われている。
アジア系のエスニック料理といえば、以前は、それぞれの国に関心のある人や留学生のお客が大半であったがここにきてエスニック料理の良さが認識され、ようやく一般的になってきた。
東南アジアのエスニック料理といえば、インド、インドネシア、カンボジア、ベトナム、タイ、フィリピン、台湾、韓国などあるが今回はタイ、インドネシア、ベトナムの三ヵ国のエスニック料理に焦点を当ててみた。