カルピス食品工業、生活習慣病改善に「アミールS」発売

調味料 総合 1997.07.16 8233号 10面

カルピス食品工業(株)(東京都渋谷区、03・3780・2122)は、6月23日に厚生省から特定保健用食品の認可を受けたカルピス酸乳「アミールS」(一六〇gびん、一九〇円)を上旬から全国で新発売した。

今回、カルピス酸乳に含まれるアミノ酸の結合物ラクトトリペプチド(VPP、IPP)が、血圧を上げる物質を生成する体内の酵素の働きを抑え、血圧が高めの人の血圧を下げる効果があることが臨床実験で確認され、そのことが厚生省から認可された。このため特定保健用食品として「ラクトトリペプチド(VPP、IPP)を含んでおり、血圧が高めの方に適した食品です」との表示が可能になった。

昨年12月、厚生省公衆衛生審議会で、成人病と呼ばれていたものが、生活習慣病に呼称が変更、高血圧、糖尿病などは日常の生活習慣と深い関わりがあることが、新たに位置付けられた。

同社は、「生活習慣病と呼ばれるようになった高血圧の要因は、食事や運動などの生活習慣に起因している。副作用も懸念される降圧剤などの薬に頼るより、身近な食生活で高血圧の改善をすることが肝要」といい、「アミールSで、日常の食生活の中で高血圧症をはじめとする生活習慣病の改善を提案していく」構え。

「アミールS」は、ノーファットで爽快な酸っぱさが特徴の乳酸菌飲料。また毎日飲めるよう、砂糖をいっさい使用せず、カロリーも一本二九キロカロリーと抑えた。

今年3月、全国発売を行った「アミール」の、ラインアップとして「アミールS」を販売していく計画で、「健康飲料のラインアップを充実し、健康を気遣う消費者のニーズにこたえる」と意気込む。

なお初年度の販売目標は二〇万ケースで、単品売りと六本パック売りで展開する。

▽アミールS=一六〇gびん×一九〇円×六本パック×四で一ケース

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