旧暦で楽しむ漢方スローライフ(10)大寒
大寒(だいかん)…1月20日 一年でいちばん寒い時期
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小寒から立春までの約30日間は「寒」の期間で、一年でいちばん寒い時期を迎えます。その中間にあたるのが「大寒」。まさに、寒さがピークとなる頃です。関東地方などの温暖な地域でも雪が降ることがあります。
◆来るべき春に備える
中医学(中国の伝統医学)の五行学説では、冬は「腎(じん)」を補うのにふさわしい季節としています。必要な体力や精力をつけて春からの活動に備えるためです。
また、中医学には「夏病冬治(かびょうとうち)」(春夏の病は冬から治す)という言葉があります。春先にやってくる花粉の季節には、冬からの対策が有効になるというわけです。
身体を守る「気(生命エネルギー)」には、「宗気(そうき)」「営気(えいき)」「衛気(えき)」「元気」などがあり、花粉やハウスダストなどの外邪から身体を防衛する役割を果たすのは「衛気」と考えます。西洋医学でいう免疫力や抵抗力の概念に相当します。「衛気」を充実させるためには、「肺」「脾」「腎」の機能を高めておくことが重要となります。
◆「衛気」を充実させる
今春のスギ花粉は、昨年夏の猛暑の影響を受け、平年よりも多めと予想されています。
「衛気」を充実させてこの季節を迎えるには、睡眠不足やストレスに注意し、脂っこいものやインスタント食品、飲酒を控えることが大切です。
食材では、もち米、粟、山芋、さつまいも、しょうが、ブロッコリー、カリフラワー、小松菜、にら、にんにく、羊肉、鶏肉、牡蠣、ホタテ、みかん、りんご、くるみ、黒ごま、黒砂糖、シナモンなどが「肺」「脾」「腎」の機能を高めるものとしておすすめです。
漢方では、衛気を補う黄耆おうぎに、消化機能を高める白朮(びゃくじゅつ)、邪気の侵入を防ぐ防風(ぼうふう)を加えた「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」(販売名『イスクラ衛益顆粒(えいえきかりゅう)』)や、薬用人参、麦門冬(ばくもんどう)、五味子配合の『イスクラ麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)』などがよく使われています。
身体が冷えてくしゃみや水っぽい鼻水が出る時には『小青竜湯(しょうせいりゅうとう)』が、鼻づまりには『鼻淵丸(びえんがん)』がおすすめです。
●お手軽薬膳レシピ
◇黒糖とくるみのパウンドケーキ
油分少なめのパウンドケーキで「肺」「脾」「腎」の機能をアップ
〈材料・21×8×6cmのパウンド型1個分〉
・黒砂糖(粉末)……大さじ5
・はちみつ……………大さじ1
・牛乳…………………大さじ3
・卵……………………1個
・紅花油(またはサラダ油)……大さじ4
・薄力粉……………………1カップ
・ベーキングパウダー……小さじ1
・くるみ(炒って刻む)…30g
〈作り方〉
(1)牛乳を温め、黒砂糖とはちみつを加えてよく溶かし冷ます。
(2)ボウルに卵と(1)を入れて泡立て器でよくまぜる。
(3)紅花油を少しずつ加えてよくまぜる。
(4)(3)に薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れ、くるみとレーズンも加え、ゴムべらで粉っぽさがなくなるまでまぜる。
(5)紙を敷いたパウンド型に生地を流し入れる。
(6)180度Cに予熱したオーブンで約25分焼く。竹串を刺して生地がつかなければ焼きあがり。
レシピ担当:鈴木理恵(国際薬膳師、栄養士)
●季節のオススメ養生茶
冠藤茶(かんとうちゃ)…マメ科ムラサキナツフジのお茶。女性におすすめ。














