身体をやさしくケアする食品、瞳をケアするブルーベリー
ことの起こりは第二次世界大戦中。ブルーベリージャムが大好きなイギリス空軍のパイロットは毎日、パンの厚さと同じくらいのブルーベリージャムをたっぷりとつけて食べていた。そのパイロットは夜間飛行、明け方の攻撃で「薄明かりでも物がはっきり見えた」と証言した。この話にイタリア、フランスの学者が興味を持ち、研究が開始されたという。その結果、ブルーベリーに含まれる色素である「アントシアニン」に目の働きを良くする効能があることが分かったというのだ。
昨年の2月、米ポートランド・タフツ大学人類栄養研究所のプライアー博士は「長年、酸化防止剤の研究をしてきたが、ブルーベリーは群を抜く存在だ」と発表した。酸化防止の活躍に関しては一貫して他のいかなる果物や野菜より遙かに優れた結果を示したという。
そこで原産地でもあり、商業用に栽培している最大の産地、北米のブルーベリー協会にその栄養機能を説明してもらった。
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「ブルーベリーはアントシアニンという水溶性の赤っぽい青色の色素を持ちます。野生種や栽培の品種により含量や組成が幾分違いますが、このアントシアニンに視力を高める作用、また大腸菌などの多くのウイルスやバクテリアを死滅させる作用があるとされています。スウェーデンでは子供の下痢治療に乾燥ブルーベリーのスープが医師によって使用されてきましたし、薬として使用している国は多いですよ。
さらに酸化防止ビタミンのC、E、ベータカロチンがフリーラジカルを取り除くと報告されています。フリーラジカルは人体に悪影響をもたらす有毒分子片のことですが、老化を進め、ガンや心臓疾患、白内障の発生に影響を及ぼすと考えられています。
アメリカ産ハイブッシュブルーベリーは尿路感染にも効果があることが発見されています。イスラエルのテルアビブ大学サックラー医学部の研究でも、ブルーベリーとクランベリーの果汁が尿路感染のもっとも一般的な菌である大腸菌の尿路への付着を抑制することが分かってきました」。
ブルーベリーが目に良いという噂に興味を持ったメルシャンのプロジェクトチーム。早速メンバー八人は四カ月間、毎日ブルーベリーを摂取し調査を行った。結果は、ほとんどの人が以前よりよく目が見えるようになったという。
そこで開発したのが「メルシャン ボン・ルージュ プラス」。四〇~六〇歳代の約四〇人を対象に一八〇ミリリットルを毎日飲んでもらった調査結果では約七五%の人が目に対する効果を実感したという。
同品はポリフェノールを通常の約一・五倍(同社比)含んだ赤ワインをベースに“瞳の果実”と呼ばれるブルーベリーを加え、アントシアニンを豊富に含んだ健やかなワイン。本格的なフルボディタイプで、コクと豊かな果実味をもち、毎日の料理を一層引き立てる。
フレンチパラドックスをはじめワインに関する研究が急速に進められる中、赤ワインと健康という観点から日本人に好まれるおいしいワインはできないだろうか?そんな願いを込めて開発された。
●メルシャン(株) 電話03・3231・3961
バランスの良い食生活が、健康な身体づくりには欠かせない。けれど忙しい毎日、できれば手軽においしく摂ることができれば……。そんな思いからカゴメ(株)では「健康直送便」として通信販売を行っている。
こだわりの商品群が並ぶなか、健康果実にこだわった「ブルーベリー&グレープミックス」。一瓶一〇〇ミリリットルにワイルドブルーベリー三〇個分の果汁を使用し、目にやさしいアントシアニンが五〇ミリグラム入っている。スペイン産のレッドグレープをブレンドし、飲みやすく仕上げている。
●カゴメ健康直送便 フリーダイヤル0120・719・899
そもそも酒は「百薬の長」。飲み方しだいで身体に薬のように良い効果をもたらすのだ。ブルーベリーも欧米では医薬分野で広く使われている。そこで、合同酒精(株)は数ある健康酒の一つにブルーベリー酒を加えている。
「ブルーベリー酒」は風味を豊かにし、さらにおいしく飲んでいただくために蜂蜜とブランデーをブレンド。さらに整腸作用が期待できるイソマルトオリゴ糖を使用。
気分に合わせて飲み方はいろいろ。桜の花びらが夜空から舞い降りるような日はグラスをきりっと冷やしてストレートで。まだ少し肌寒い夜にはお湯割りにすれば、身体がポカポカ温まる。アイスクリームに加えたり、ゼリーにして季節の果物と合わせるとワンランク上のおいしさになります。
五〇〇ミリリットル入り、アルコール分一四%
●合同酒精(株) 電話03・3575・2733