海苔特集
今年の海苔の国内生産は記録的な不作だった。減産は約半世紀、原料高も40年ぶりと異常事態。ただし、近年の減産傾向から予見でき流通と消費の大きな混乱は見られなかった。主な消費ルートは確定し、増加する輸入海苔の生産は安定。昨年からは国内市場の単価・価値向上も顕在化してきた。残る拡大市場は海外に絞られ、各社の調達・マーケティング力が問われる。(海野裕之、徳永清誠、堀江勝、吉岡勇樹)
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◆海苔特集:半世紀ぶりの不作も大きな混乱見られず 価値販売へ潮目変化
水産加工 2019.06.14今年の海苔の国内生産は記録的な不作だった。減産は約半世紀、原料高も40年ぶりと異常事態。ただし、近年の減産傾向から予見でき流通と消費の大きな混乱は見られなかった。主な消費ルートは確定し、増加する輸入海苔の生産は安定。昨年からは国内市場の単価・価値向上…続きを読む
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海苔特集:メーカー動向=高岡屋 今期回復、成長路線に
水産加工 2019.06.14高岡屋の今10月期連結業績は、増収増益で推移している。国内の収益改善、海外原料の安定が貢献した。高い加工技術、世界規模での大量仕入れを強みにして価値提案を深める。海外生産・販売の多角化も推進。米国の制裁関税によって今後の見通しは不透明だが、次代を見据…続きを読む
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海苔特集:メーカー動向=白子 品質本位訴求で黒字化
水産加工 2019.06.14白子は前3月期、前年までの連続赤字を脱し、増収増益で着地したとみられる。原料高による改定が浸透し、「朝食」海苔などの主力品が好調だった。減量とともに等級を高めるといった品質訴求が支持された。国内の凶作、暴騰で6月から改定。品質本位の好業績を成功例にし…続きを読む
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海苔特集:メーカー動向=大森屋 4月、家庭用伸び16%
水産加工 2019.06.14【関西】大森屋の今上期(18年10月~19年3月)の家庭用海苔製品売上高は前年比5.0%増の38億2000万円となった。 4月までの累計では味付け海苔が10.5%増、焼き海苔が5.0%増。味付け海苔では「味付卓上100」19.5%増、「おかずのり8…続きを読む
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海苔特集:メーカー動向=小淺商事 主力コンビニ向け堅調
水産加工 2019.06.14【中部】小淺商事の18年9月期決算は、売上高が前年比1.8%減の389億4300万円、経常利益は22.6%増の12億8200万円、当期純利益は12.7%増の7億5400万円と減収増益。18年の1枚当たりの平均単価が11円88銭と1円19銭下回ったこと…続きを読む
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海苔特集:メーカー動向=小善本店 海外事業の成長を加速
水産加工 2019.06.14小善本店の前4月期売上げは、前年比微減で着地したとみられる。前年にCVS向けを大幅に伸ばし、前期は調整が進められた。海外事業は倍増して勢いを加速。国内は原料高による改定、減量と品質アップを進め、価値提案が徐々に浸透している。細かな絵柄を再現する「のり…続きを読む
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海苔特集:メーカー動向=ニコニコのり 卓上、減塩の動き良し
水産加工 2019.06.14【関西】ニコニコのりの今上期(18年10月~19年3月)の海苔製品(家庭用、業務用、ギフト、PB含む)売上高は前年並み推移。昨年初めに商品の安定供給を目的として20アイテムの休売・終売を実施したが、ここまで計画通りの推移。 家庭用商品の販売は順調で…続きを読む
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海苔特集:メーカー動向=浜乙女 「てりやき」順調に拡大
水産加工 2019.06.14【中部】浜乙女の19年3月期の海苔部門売上高は、前年比プラスで着地。主力で強化商品の「遠赤焙焼味のり てりやき」(10切100枚)が順調に拡大し、昨年は同商品が有力POSデータで中京地区での売上げトップなどが評価され、受賞に至っている。 そのほかで…続きを読む
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海苔特集:メーカー動向=福徳海苔 新たな食べ方提案で認知広がる
水産加工 2019.06.14【九州】福徳海苔では原料価格の上昇で、価格改定を進めている。規格変更を含め、連続して高騰している原料価格に対応している。 商品ラインアップは上質商品のほかに、リーズナブル商材を加え、価格帯でトータルな提案できる幅広い商材を揃えている。 商材として…続きを読む