スペイン豚肉産業視察(2)コスタ・フード・グループ 経営哲学は“原点から自然”

乳肉・油脂 連載 2019.11.25 11975号 03面
アニマルウェルフェアの観点から養豚場では極力豚にストレスを与えない環境で肥育される。スペインの豚1匹当たりの肥育スペースはEU基準よりも厳しい

アニマルウェルフェアの観点から養豚場では極力豚にストレスを与えない環境で肥育される。スペインの豚1匹当たりの肥育スペースはEU基準よりも厳しい

トレーサビリティーが可能でIoTで管理された養豚場について説明するコスタグループ2代目のエドワルド・コスタ氏(右)と獣医師のアナ・アレグレさん

トレーサビリティーが可能でIoTで管理された養豚場について説明するコスタグループ2代目のエドワルド・コスタ氏(右)と獣医師のアナ・アレグレさん

豚が餌場に近づくセンサーが耳票を読み取り、状況によって必要な餌を自動供給する仕組みができている

豚が餌場に近づくセンサーが耳票を読み取り、状況によって必要な餌を自動供給する仕組みができている

インターポーク(IP)傘下のコスタ・フード・グループ(CFG)は1966年にアラゴン県の県都フラガで創業した家族経営企業だ。3大事業は飼料・豚精肉・豚加工品生産で、生産工程を垂直統合し、スペイン豚肉産業で成功を収めている。19年売上高は8億ユーロを見込み、3500万ユーロを投資に回す。直接・間接的に2000人の雇用を生み出し、107ヵ国に製品を提供している。「原点から自然」が企業哲学で、傘下の飼料会社、ピエンサス・コスタ(国内2位)を起源とし飼料調達から自前で行っている。豚肉

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