2月10日。今日は魚の日
毎月10日は全国水産物卸組合連合会が制定した魚の日。もとは10月10日が魚の日で10(と)10(と)の語呂合わせに由来したが、その後毎月10日が魚の日となった。
長期保存できる魚食だったすし
すしは、魚をご飯で漬け込んだなれずしとして、奈良時代から存在が知られている。長期保存できる魚食だったが、江戸時代には酢を用いた現在のすしが 登場し、幕末には屋台で食べるファストフードとしてにぎりずしが普及した。
すしの素は酢飯が簡単に作れ、具材をふんだんに用いた、ちらしずしができる。ちらしずしはにぎりずしの具材を散らして作ることから命名されたとされ、そのほか地方独自に農産物などを混ぜ込んだものも多い。関西地方のばらずし、カツオを用いた三重県の手こねずしなどは、いずれも明治時代以降に生まれたとみられる。
戦後は一般家庭でもちらしずしが普及。ちらしずしは握りずしのような専門技術なしに、はなやかなごちそうが作れ、ひな祭りなどハレの日のメニューと して人気が高い。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:吉岡勇樹))