フードディフェンスで世界規準の安全・安心
グローバル化が急速に進む食品業界にあって、国内外の工場を舞台にした冷凍食品への農薬混入事件に象徴される、新たなリスクが起こり始めた。従来の管理方法では、十分な安全性確保が困難と捉えて、見直す機運が高まっている。
そこで、警備最大手のセコムは、悪意に基づく意図的な異物混入など内的リスクや、部外者侵入など外的なリスクにも対応できるセキュリティー対策を提案。「セコム・サプライチェーンセキュリティ・セレクト」だ。
このサービスは、世界初のフードディフェンス国際認証「SGS食品への意図的な異物混入防御のための物理的対応認証」の取得支援を主眼に置く。世界最大規模の認証機関SGSグループ日本法人・SGSジャパンが、セコムと共同研究を通じて策定した認証で、奈良県立医科大学の今村知明教授らフードディフェンス(食品防御)研究の第一人者が監修の立場で参加。取得第1号は、秋田県の大潟村あきたこまち生産者協会(あきたこまち協会)だ。
将来を見据えた食品安全に対する考え方やアプローチ方法、方向性などを模索するため、今村教授やあきたこまち協会の涌井徹社長に話を聞いた。(佐藤路登世)
-
◆フードディフェンスで世界規準の安全・安心
特集 総合 2020.02.28グローバル化が急速に進む食品業界にあって、国内外の工場を舞台にした冷凍食品への農薬混入事件に象徴される、新たなリスクが起こり始めた。従来の管理方法では、十分な安全性確保が困難と捉えて、見直す機運が高まっている。 そこで、警備最大手のセコムは、悪意に…続きを読む
-
フードディフェンスで世界規準の安全・安心:大潟村あきたこまち生産者協会・涌井…
特集 総合 2020.02.28世界初のフードディフェンス国際認証を取得した大潟村あきたこまち生産者協会。涌井徹社長に、取得の背景や経緯とともに、今後の取り組みを聞いた。 ●セキュリティー対策武器に市場開拓 --認証取得の動機は。 涌井 当社は、コメの生産から精米、加工品製造…続きを読む
-
フードディフェンスで世界規準の安全・安心:奈良県立医科大学・今村知明教授に聞…
特集 総合 2020.02.28「SGS食品への意図的な異物混入防御のための物理的対応認証」を監修した奈良県立医科大学公衆衛生学講座の今村知明教授。農林水産省や厚生労働省が主宰する、多数の食品防御研究グループ座長を務める、フードディフェンス研究の第一人者だ。同認証の社会的背景や意義…続きを読む
-
フードディフェンスで世界規準の安全・安心:セコム・サプライチェーンセキュリテ…
特集 総合 2020.02.28●警備最大手、長年の経験と実績生かす 「セコム・サプライチェーンセキュリティ・セレクト」は、食品サプライチェーンのセキュリティー認証取得を支援するサービスだ。セキュリティーレベルの「見える化」を図るとともに、施設安全性を積極的に発信するなど、時代要…続きを読む