凍結乾燥食品特集
凍結乾燥食品特集:FD成型食品=かゆ・雑炊など新分野が伸長
FD成型食品類は主力の味噌汁類の好調に加え、かゆ・雑炊類、麺類、惣菜類などのバラエティー製品が大きく伸長した。しかし、味噌汁類に次ぐ主力製品のスープ類の減少が響いた結果、成型食品群の生産食数は前年比0.7%減の5億3809万5080食となった。
味噌汁類は前年比11.7%増の2億9957万9300食と3年連続の2桁増となり好調だ。一方でスープ類は前年比24.2%減の1億7580万9100食にとどまった。これまでFD成型食品類は、味噌汁類とスープ類が市場をけん引してきた。これに次ぐ分野の拡大が大きな課題となっていたが、19年度は他の分野で大きな伸びが見られた。最も大きな伸びを示したのが惣菜類で前年比6倍強の2079万3000食となった。次いで、麺類が前年比4倍強伸長し、358万2000食。かゆ・雑炊類は前年比52.5%増の1095万2500食、野菜ブロック類が同46.6%増の126万0600食となった。またその他の製品も同13.8%増の790万4080食と伸長した。
19年度は伸び悩んだスープ類だが、同年に多くのメーカーが洋食や中華などの新機軸のスープを投入した。新たな製品が数多く投入されたことで、スープ類も今後は市場の再拡大が予想される。主力の味噌汁類は19年度も2桁増が続いており、この勢いは当分の間持続していくこととなりそうだ。さらにかゆ・雑炊類や麺類、惣菜類など新たな分野の拡大はFD成型食品の今後の一層の成長に弾みをつけることとなるだろう。FD成型食品の19年度はほぼ前年並みとなったが中長期的には一層の拡大が期待できる市場といえる。
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