凍結乾燥食品特集

凍結乾燥食品特集:素材製品生産量=19年度6.9%減 大豆製品は2桁増

農産加工 2020.09.14 12113号 10面

 日本凍結乾燥食品工業会は今年度通常総会で19年度(18年4月~19年3月)FD主要生産量をまとめた。この調査は同工業会加盟13社への申告数量を集計したもので、アウトサイダーはカウントされていない。同工業会は毎年、食品産業向けにFD食品のトレンド、あるいはFD食品への関心、取り入れの参考に役立ててもらおうと生産量を公表している。

 18年度FD食品主要生産量は総生産量が前年比6.9%減の7578.3t、国内生産量が同3.3%減の5507.8t、海外生産量が同15.3%減の2070.5tとなった。前年に続いて素材製品群は減少傾向にある。主要項目の内容は次の通り。

 ●FDエビ・魚介類

 この分野は即席カップ類、焼きそば向けのエビ、イカとお茶漬け・ふりかけ向けのサケ・タラコ・めんたいこ類が主力。19年度の国内生産量は前年比9.9%減の425.1tと前年を下回ったが、海外生産量が同22.2%増の22tと拡大した。国内生産量を見ると、エビ・イカ類、シジミ・アサリ・ホタテ類、海苔・生海苔・モズク・アオサ類、オキアミ・シラスが前年を下回った。唯一、その他の種類が同3.7%増と伸長した。トータルのエビ・イカ類は海外生産4tに国内生産25.1tを加えて29.1t(前年比39.6%減)。他は国内生産となりサケ・タラコ・めんたいこ類が157.5t(同5.1%減)、シジミ・アサリ・ホタテ類57.5t(同2.9%減)、海苔・生海苔・モズク・アオサ類10.0t(同16.7%減)、オキアミ・シラス類9.1t(同66.2%減)、その他の種類183.9t(同3.7%増)。

 ●FD畜肉製品類

 即席麺向けから炊き込みご飯の素、スープ関連などに需要は幅広いがここ数年は減少が続く。15年度は減少に転じ、16年度は再度、大幅増に転じた。17年度はほぼ前年並みとなり、18年度は前年を下回った。19年度も前年を下回る結果となった。19年度の総生産量は1778.8t、このうち海外生産量0.32tで前年比8.6%減。品種別に見るとチャーシュー類が60.1t(前年比57.1%減)。ポーク・チキン・ビーフ味付けスライス類は271.3t(同1.4%減)、同粉末スープ向けは300.5t(同41.4%増)、ビーフ・ポーク・チキンチップ状カットが767.5t(同81.0%減)、同ダイスカットが66.1t(同47.6%減)、その他の種類が313.3t(同42.1%増)。

 ●FD野菜製品類

 野菜製品類の全生産量はここ数年、上下動を繰り返している。12、13年度と増加を続けてきたが、14年度は減少した。15年度は再び増加に転じた。16年度は減少となった。17年度は大きく上昇し、18年度は減少となった。19年度は国内、海外生産量がともに減少し、総生産量は前年比7.4%減の1920tとなった。国内生産量は同3.8%減の842.2t。海外生産量は同10.0%減の1077.9t。

 国内生産野菜類の品目別生産量はネギ類53.3t(同32.3%増)、キムチ10.0t(同68.2%減)、ミツバ8.6t(同63.8%増)、オクラ10.7t(同45.6%増)、ホウレンソウ29.4t(同2.4%増)、ナス9.6t(同153.4%増)、野沢菜12.8t(同12.7%減)、青葉9.4t(同30.6%増)、メンマ36.5t(同14.1%増)、チンゲンサイ・白菜類7.6t(同49.0%増)、わさび粉・茎わさび7.1t(同45.7%増)、椎茸48.4t(同12.6%減)、モヤシ14.2t、FDコーン製品1.3t(同71.7%減)、FD山芋製品250t(前年並み)、その他野菜類333.2t(前年比13.5%減)。海外生産では、ナス、オクラ、野沢菜、ホウレンソウ、ミツバ、青葉が2桁以上の伸長となった。

 ●FD大豆製品

 この分野は17年度の調査から新たに設けた。FD味噌が前年比7.7%増の1405.8t、FD豆腐が同79.7%減の53tとなった。FD油揚げは18年度から新設し、同58.8%増の160.1t。19年度から新たにFD大豆加工品を設け、この実績は254.1tとなった。

 ●FDイチゴ・果実類

 イチゴ需要を中心とし、堅調な推移を続けてきたが17年度以降減少傾向となっている。19年度の総生産量は前年比17.9%減の1184.4t。

 国内生産ではイチゴ128.4t(同14.7%増)、柑橘類30.5t(同36.1%減)、ブルーベリー・ラズベリー85.7t(同4.6%減)、バナナ4.1t(同47.5%増)、メロン6.7t(同15.8%減)、梅の実7.0t(前年並み)、梅干し129.5t(前年比4.8%増)、リンゴ19.3t、その他果実類79.4t(同59.0%増)。海外生産ではイチゴが438.5t(同29.7%減)、バナナ7.4t(同87.9%減)、リンゴ168.6t、その他の果実類が78.3t(同73.7%減)生産されている。合計は国内生産量が490.6t、海外生産量693.8t。なお17年度調査から梅干しをイチゴ・果実類に分類。

 ●FD健康食品素材

 最も期待の大きな市場であり17、18年度と伸長したが19年度は前年を下回った。ロイヤルゼリー・プロポリス類が18年度の0.3tから19年度は5.3tと大きく伸長した。総生産量149.6t(同53.5%減)。

 ●その他FD素材

 食品業界のFD製法評価の高まりとともに拡大しつつあるのが、ファインケミカル類や天然色素系、着色料などの食品添加物の分野だ。19年度も前年度と同様にファインケミカル類が伸長し、前年比8.9%増の86.0tとなった。

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