北海道流通特集

2020.09.27
北海道流通特集

 ●消費失速、価格競争突入懸念も
 新型コロナウイルスの感染拡大で食生活のスタイルも一変した。在宅勤務やテレワーク、学校の休校など生活環境の変化により、外食を控え家庭内で食事をする中食や内食化の流れが一段と強まっている。道内で感染が拡大しはじめた2月以降、こうした巣ごもり消費の増加に加え特別定額給付金支給など消費の下支えもあって、食品スーパー各社は今年上期おおむね前年比5~10%増の伸長につなげている。コロナ禍であらためて道民のライフラインを支えるスーパーの役割・機能が再認識された格好だが、下期以降所得の減少などで消費者の生活防衛意識が高まることが予測され、流通企業経営者の多くは今後消費の急速な冷え込みで価格競争が激化するのではと懸念を示している。