東北卸流通の力 リーダーに聞く
東北の人口減少、少子高齢化は、あらゆる場面に流れてきては問題解決を阻んでいる。胃袋が縮小すれば、SMの売上げは落ちる。自明の理だが、北東北のSMには右肩下がりの人口と反比例し、売上げ、利益を伸ばしている企業があり、多くが注目する。「価格訴求や小売側の一方的な商品施策ではなく、地域の方々が求めるものを売場に並べているからだ」(若林哲也三菱食品東北支社長)と指摘する。
安さはいつの時代も大きな魅力だが、豊かな生活は安さだけでは実現しない。さらに支えていく卸売業も幅広い情報と提案が求められる。卸売業界は諸コスト上昇、2024問題、ドライバー不足など、もはや自社のみでは解決できない状況にあろう。AI、DX対応が急務と叫ばれるものの、人の力で支える部分が多いこの業界。「従事している方々に優しい物流にならないと進まない」(佐藤和宏国分東北社長)という現実がある。協業の取組みで課題解決へ踏み込んでほしい。(東北支局長=三沢篤)
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◆東北卸流通の力 リーダーに聞く:従事者に優しい物流を 協業で課題解決
特集 卸・商社 2022.10.28東北の人口減少、少子高齢化は、あらゆる場面に流れてきては問題解決を阻んでいる。胃袋が縮小すれば、SMの売上げは落ちる。自明の理だが、北東北のSMには右肩下がりの人口と反比例し、売上げ、利益を伸ばしている企業があり、多くが注目する。「価格訴求や小売側の…続きを読む
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東北卸流通の力 リーダーに聞く:国分東北・佐藤和宏社長 “コト売り”の地域共…
特集 卸・商社 2022.10.28国分東北の今期業績は、強化カテゴリーに注力し、事業構成を変えようと取り組み、前期と簡単な比較はできない。売上げでは酒類が厳しい。9月はビールの仮需があったことで、19年度比で7割近くまで来ているが、10月から反動も出てこよう。「交流人口が増え、東北は…続きを読む
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東北卸流通の力 リーダーに聞く:三菱食品・若林哲也東北支社長
特集 卸・商社 2022.10.28三菱食品東北支社売上高は、8月までの累計でほぼ前年並みで推移し、9月単月では最後の3、4日間でビールの特需があった。酒類全体が上がるといった勘違いで、値上げしないものまで売れたというケースもあったが、10月の反動をみておかなければならないとする。「部…続きを読む
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東北卸流通の力 リーダーに聞く:日本アクセス・神慶照東北エリア統括
特集 卸・商社 2022.10.28日本アクセスの東北エリアは、第7波の影響もあり、上期スタート時、第1四半期は好調だったが、第2四半期に入り、特に北東北支店が天候不順や長雨の影響に苦戦した。お盆後の動きが止まってしまったことも厳しい数字になっている。人流がある割に売上げが伸びなかった…続きを読む
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東北卸流通の力 リーダーに聞く:ボーキ佐藤・平山裕一専務 地方卸の責任果たし…
特集 卸・商社 2022.10.28ボーキ佐藤の今期1月から9月までの売上げ累計が前年比5%増、数量ベースでも2.9%増だった。平均売価をみると、前年168.6円だったものが今期は173.6円。「実際の営業活動の成果とみることができる」と平山裕一専務は話す。9月は酒類で仮需があり、前年…続きを読む
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東北卸流通の力 リーダーに聞く:丸大堀内・堀内剛博社長 買い物シビア、強まる…
特集 卸・商社 2022.10.28丸大堀内の前期は売上げが前年比2%増、連結では1055億円で利益は微増だった。家庭用7割、業務用3割の売上構成比。組織のスリム化とコスト改善に取り組み、結果を出せたとしている。ただ、売上げは2019年度比でみると割っている。目白押しの価格改定があり、…続きを読む
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東北卸流通の力 リーダーに聞く:仙台水産・本田誠社長 養殖部を新設し深耕拡大…
特集 卸・商社 2022.10.28仙台水産の上期売上げは、前年比13%増と伸びた反動で、今期1.7%増。予算も抑え気味な設定で予定通りに推移している。しかし、利益は厳しく、減益になった。円安、相場高に対して価格転嫁が難しく、粗利率圧迫となっている。部門でみれば、鮮魚は数量で同12%減…続きを読む
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東北卸流通の力 リーダーに聞く:山形丸魚・鈴木徹郎社長 養殖事業者支援に積極…
特集 卸・商社 2022.10.28山形丸魚の上期の売上げは前年比4%増。水産部が同9%増、食品事業部が同6%増。営業所で見ると米沢同15%増、長井同7%増、楯岡同7%増、新庄同8%減、酒田同7%増。水産は鮮魚関係が厳しい。9%増は魚価が上昇していることによる。主要取引先ヤマザワの鮮魚…続きを読む