寒天特集2023
冬の天然製造が山場を迎えている寒天業界。2022~23年シーズンは昨季に続いて寒天づくりに適した朝晩の冷え込み、日中の晴天に恵まれ、「天屋日和」の下で順調に製造作業が進んでいる。コロナ禍で低迷が続いていた消費、特に和洋菓子原料などの業務用需要も昨年春ごろからの「ウィズコロナ」シフトと並行して回復基調にあり、こちらもようやくの晴れ間をのぞかせている。(長野支局長=西澤貴寛)
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◆寒天特集:輸入原藻に円安ショック、「天屋日和」に影
水産乾物・塩蔵他 特集 2023.01.30冬の天然製造が山場を迎えている寒天業界。2022~23年シーズンは昨季に続いて寒天づくりに適した朝晩の冷え込み、日中の晴天に恵まれ、「天屋日和」の下で順調に製造作業が進んでいる。コロナ禍で低迷が続いていた消費、特に和洋菓子原料などの業務用需要も昨年春…続きを読む
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寒天特集:「良品第一」で順調な天然製造 コスト圧迫で角寒天値上げ
水産乾物・塩蔵他 特集 2023.01.30「寒天の里」を掲げる、長野県茅野市。角寒天の22~23年期製造は寒気に恵まれ、前期より1週間ほど早い12月初旬からスタートした。長野県寒天水産加工業協同組合の五味嘉江組合長は、「昨シーズンに続き今季も寒天づくりに適した天候に恵まれ、順調な製造が続いて…続きを読む
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寒天特集:伊那食品工業 市場変化に価値創造 家庭用「テレット」など投入
水産乾物・塩蔵他 特集 2023.01.30寒天の先進性や多様性を追求するトップ企業、伊那食品工業。「コロナ禍や川上のインフレなどを背景に、寒天の需要・消費環境も変わりつつある」と話す、塚越英弘社長。「幅広い食シーンへの提案力、利便性などを高め、市場変化にマッチした価値をつくっていきたい」と意…続きを読む
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寒天特集:原料動向 原藻輸入量は回復基調 平均2割高も実勢は円安高騰
水産乾物・塩蔵他 特集 2023.01.30財務省貿易統計によると、22年1~11月の寒天用原藻(紅藻類テングサ科の海藻を原藻用に処理したもの)輸入量は1239tで、前年同期を21.4%上回った。コロナ禍による需要低迷や物流網の混乱を背景に21年輸入量は過去10年で最小だったが、海外の「脱コロ…続きを読む
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寒天特集:森田商店・森田尚宏社長に聞く 国産天草、増産へ海洋環境に期待
水産乾物・塩蔵他 特集 2023.01.30食品業界では2023年を迎えても、原材料、副資材をはじめ電気、ガス、ガソリン代などさまざまなコストが高騰し続けている中、寒天の原材料となる天草の状況に関して森田商店の森田尚宏社長に話を聞いた。(西川昌彦) --22年の国産天草概況について。 森田…続きを読む