黄色く縮れたコシの強い麺と、味噌をベースにこってり濃厚、熱々な豚骨スープの絶妙なコンビネーション。野菜を強火で炒めてトッピング。札幌ラーメンの奥義だ▼ラーメンの起源は諸説あるが、戦後の屋台で復活したラーメン(中国式)が濃厚な味わいへと変貌を遂げた「札…続きを読む
フジッコの食育企画「丹波黒育成体験プログラム」を毎年取材している。小学生親子を対象に農業体験などを取り入れた通年企画で、素材への興味や生産者への感謝の気持ちを養い、自給率向上に意識を向けてもらう目的がある▼煮豆市場はユーザー層の高齢化や、副菜を必要と…続きを読む
「信州人のソウルフード」が帰ってきた。能登半島地震の影響で停止していたスギヨ(石川県七尾市)の「ビタミンちくわ」が製造を再開、今月1日から販売の約7割を占める長野県内で、スーパーなどの店頭に並び始めた。地元TV各局がローカルニュースのトップでその様子…続きを読む
大阪のランチ価格もずいぶん上がった。肌感覚ではコロナ前比で2割アップ、お気に入りの店は300円増。とはいえ、個人的には外ランチの機会が増えている。手取り減額が続いてもだ。一皿の価値、満足度は今格段に上がり、午後の活力になっている▼この立役者こそ、コロ…続きを読む
毎年6月10日を楽しみにしている。広島の梅雨入り時期の風物詩である小イワシ(カタクチイワシ)漁の解禁日だからだ▼広島の繁華街で浴衣祭り「とうかさん」が開催され、小売店の鮮魚売場に小イワシが並び始めると「また暑い季節がやってくるな」と夏の訪れを感じてし…続きを読む
プロ野球2024シーズンは3月29日に開幕し、現在セパ交流戦が行われる中、2年連続最下位に沈んだ北海道日本ハムファイターズの躍進が続いている。野球評論家や解説者による戦前の下位予想を覆す健闘だ▼オリックスからフリーエージェントになった山崎福也が加入し…続きを読む
6月から、1人当たり年間計4万円の定額減税が始まった。政府は物価高騰に苦しむ家計の負担を軽減させ、経済の好循環を実現すると胸を張る。ところが定額減税と引き換えに森林環境税の徴収が新たに始まり、全世帯を対象とした子育て支援金制度が成立。再エネ賦課金引き…続きを読む
今年発表の家計調査で、新潟市の塩ザケ購入額が前回に引き続き全国1位だった▼新潟といえば、枝豆を含むさや豆の圧倒的な購入額は少しずつ認知されてきたが、全国平均の倍以上の塩ザケは意外に認知されていない▼SMの鮮魚売場を見れば一目瞭然。塩ザケ・塩マスの売場…続きを読む
都内屈指のにぎわいを誇る板橋区のハッピーロード大山商店街が揺れている。都は商店街を分断する新道整備とタワマン開発を推進。全長560mに及ぶアーケードの3分の1が撤去され、当該区域の店は立ち退きとなる。既に15店舗が移転で散り散りになった▼今も1日3万…続きを読む
1983年9月30日付本紙の第16回食品産業功労賞記念号で受賞者の播磨伊之助氏の記事を読みため息をつく。記事は、書かれることがなかった大河小説のあらすじだ▼播磨氏は明治40年、商人の町大阪・堺で生まれた。15歳で堺の菓子製造所室谷製菓所に勤務。大正1…続きを読む